2016 Fiscal Year Research-status Report
HTLV-1キャリアクローン解析に基づく新規バイオマーカーの探索
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15K08647
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
長谷川 寛雄 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (00398166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波多 智子 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 准教授 (10346968)
宮崎 泰司 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (40304943)
柳原 克紀 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40315239)
今泉 芳孝 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (40404305)
佐々木 大介 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (90624784)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | HTLV-1 / 細胞株 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
くすぶり型ATL細胞株と急性型ATL細胞株を比較対照とし、キャリア細胞株10株における(1)種々のCD抗原やケモカインレセプター等の表面抗原解析、(2)cDNAマイクロアレイ解析、及び(3)miRNA発現解析などの網羅的発現解析をおこない、HTLV-1キャリア特有の新規マーカー候補を検討した。 細胞株の由来となった患者の追跡調査も並行しておこなっており、細胞解析部門と臨床血液学の視点のそれぞれの統括者と連携をとりながら研究を進めている。 具体的にはキャリア細胞株を解析のターゲットとし、HTLV-1サザンブロット、HTLV-1 TAX、HBZ定量検査、フローサイトメトリー解析をおこなった。HTLV-1サザンブロット検査にて全細胞株のモノクロナリティーの有無を確認することができた。HTLV-1 Tax定量、HBZ定量検査もおこない発現量の特徴を解析した。フローサイトメトリー解析に関しては、種々のCD抗原、ケモカインレセプターなどのサイトカイン発現パターン解析を約80種の抗原を使用し網羅的に解析できている。また、研究期間を通じて適切な細胞株継代・管理をおこなっている。キャリア細胞株ドナーの追跡調査に関しては、当院及び、県内の2つの地域中核病院にて血液内科医が保存カルテを検索し、患者情報を収集している。 これまでのところ、フローサイトメトリー解析、マイクロアレイ解析の結果が出揃っており、miRNA発現解析の結果を加味することで、得られたキャリア特有のマーカー候補分子(数個を想定)を、さらにできる限り少数(2~3個)に絞ることが今後の課題となる。機能解析の指標は、細胞増殖能やHTLV-1 TAXやHBZの発現に対する影響力を評価、及びマーカー候補分子の既知の機能の双方を想定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでにキャリア細胞株を解析のターゲットとし、比較対照としてくすぶり型ATL細胞株および、急性型ATL細胞株を用いてHTLV-1サザンブロット、HTLV-1 TAX、HBZ定量検査、フローサイトメトリー解析をおこなえている。またcDNAマイクロアレイ解析も施行しており、おおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
くすぶり型ATL細胞株と急性型ATL細胞株を比較対照とし、キャリア細胞株における(1)種々のCD抗原やケモカインレセプター等の表面抗原解析、(2)cDNAマイクロアレイ解析をおこない、HTLV-1キャリア特有の新規マーカー候補を検討した。今後は、臨床検体を用いてマーカー候補の有効性を検証する。 またmiRNA解析も行う予定である。
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Causes of Carryover |
試薬費の使用を控えたことによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
差額は次年度の試薬費に充てる。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Induction of apoptosis by HBI-8000 in adult T-cell leukemia/lymphoma is associated with activation of Bim and NLRP3.2016
Author(s)
Hasegawa H, Bissonnette RP, Gillings M, Sasaki D, Taniguchi H, Kitanosono H, Tsuruda K, Kosai K, Uno N, Morinaga Y, Imaizumi Y, Miyazaki Y, Yanagihara K.
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Journal Title
Cancer Sci
Volume: 107
Pages: 1124-33
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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