2015 Fiscal Year Research-status Report
世界的規模の気候変動による健康影響に関する疫学研究
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15K08714
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小野塚 大介 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50446829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 明人 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50291521)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 環境疫学 / 環境保健学 / 気候変動 / 異常気象 / 感染症疫学 / 救急疫学 / 公衆衛生学 / 予防医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、世界的規模の気候変動や地域的な気象変化と感染症の流行、死亡状況、救急搬送といったアウトカムとの関係について、日本全国をフィールドとした解析を行い、世界的規模の気候変動による健康影響への適応策に資する科学的知見を明らかにすることを目的とする。本研究を実施することにより、世界的規模の気候変動と地域的な気象変化による健康影響を予測するためのより正確な統計モデルの開発や、公衆衛生行政における疾病管理や予防対策のための早期探知による警報システムの構築に寄与できると考えられる。 研究開始の初年度であった平成27年度については、(1)文献レビューによる先行知見の整理、(2)研究デザイン、解析方法、アウトカム等の具体的な検討、(3)データの取得、データクリーニング、データセットの突合、データベースの構築、を行った。 文献レビューによる先行知見の整理については、気候変動による健康影響(感染症、死亡、救急搬送)について、国際誌を中心とした文献レビューを行い、先行知見について整理した。また、文献レビューの結果をもとに、研究デザイン、研究対象、データ収集、解析方法について検討し、具体的な絞り込みを行った。さらに、気候変動の指標として、エルニーニョ・南方振動(ENSO)、インド洋ダイポールモード現象(IOD)、地域の気象変化(気温、相対湿度、降水量等)のデータを、アウトカムの指標として、感染症発生動向調査に基づく患者情報、人口動態統計調査に基づく死亡データ及び全国救急業務実施状況調査に基づく救急搬送データをそれぞれ入手し、データベースを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度予定していた文献レビューによる先行知見の整理やデータベースの構築については、予定どおり作業が進んでいることから、おおむね順調に進展しているものと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に構築したデータベースを用い、世界的規模の気候変動及び地域的な気象変化による健康影響について、統計学的手法を用いて定量的に明らかにする。また、解析結果をもとに、本研究で得られた知見について整理し、論文化を進める。
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Causes of Carryover |
当初予定していた海外の関係機関への資料収集及び専門家との協議・打合せについて、業務多忙のため実施することができなかったことから、次年度使用額が生じたもの。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額については、海外の関係機関への資料収集及び専門家との協議・打合せを実施するために使用する予定である。
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