2015 Fiscal Year Research-status Report
唾液メタボローム解析による膵癌・乳癌をはじめとする癌の早期診断技術の確立
Project/Area Number |
15K08751
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
岩渕 篤敬 東京医科大学, 医学部, 准教授 (10256208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂村 眞琴 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (10201584)
土田 明彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (50207396)
糸井 隆夫 東京医科大学, 医学部, 准教授 (60338796)
池田 徳彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (70246205)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 唾液健診 / 唾液検診 / 腫瘍マーカー / メタボローム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵臓がんは早期発見が難しく、予後が不良であり、また、乳がんは早期発見が重要だが、検診の受診率が低く、発見率も低率で、このため、膵臓がんや乳がんをはじめとした癌の早期発見の良い腫瘍マーカーが求められている。 唾液を用いたメタボローム解析という方法で、膵がん、乳がんの腫瘍マーカーとなる可能性のある物質を発見し、肺癌・大腸癌などに関しても同様の研究が進行中である。 この、唾液という低侵襲な検体を用いた腫瘍マーカー測定法の開発を進めるに際して、当該物質が健常者では異常を示さないことを確認し、また、異常値を認めた被検者について、健診データを分析し、必要あれば精密検査の受診を勧め、診断・治療の一助とし、その有用性を評価検討するため、東京医科大学病院健診予防医学センターにおける、人間ドック受診者よりボランテイアを募り、同意の得られた被験者より唾液を採取して、その検体を慶應義塾大学先端生命科学研究所にてメタボローム解析を行っている。 総計3000例の検討を予定しており、平成27年度は1000件以上の検体解析を見込んでいたが、研究補助者の確保が出来ず、開始の遅れ、および、一日当たりの検体採取件数の遅滞が発生したため、平成27年度は、310件の検体採取にとどまった。しかしながら、スムーズな検体採取、検体送付手順のシステム化、解析の手順のシステム化等、において順調に進行し、当施設内の受診者移動等に関わる知見の蓄積が行ない、スピードアップを図っている。28年度以降、進行状況に応じて解析数の再検討・対応を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた研究補助者の確保が出来ず、開始の遅れ、および、一日当たりの検体採取件数の遅滞が発生した。このため、平成27年度は、310件の検体採取にとどまった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究補助者の確保により、検体採取の件数の増加が可能となった。検体解析数の増加により、基準となる測定値の範囲(正常考えられる測定値の範囲)を設定する方向で検討を進めている。 今後は、目標検体数を採取するため、さらなる効率化を図り、将来的に、一般的ドック健診に組み込めるよう方策を練っていく方針である。 当東京医科大学では、健康増進及び先制医療を司る部門を今期新たに開設した。測定・解析場所を近隣に確保する等の、さらなる発展を模索している。 今回の研究により、低侵襲で、簡便かつ安価に行えるこの「唾液を用いたメタボローム解析」という方法を、がん検診・診断法として確立していきたいと考えている。より多く人が気軽に受けられる早期診断スクリーニング検査として、この唾液を用いた解析手法を社会に普及し、がんの早期の発見に貢献できるようにしたいと考えている。
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Causes of Carryover |
平成27年度に当初より予定していた研究補助者の確保が出来ず、開始の遅れ、検体採取件数の遅滞が発生した。この為、遅滞分を次年度以降に施行予定の為。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
さらに人員の確保に努め、平成27年度中に予定していたが試行できなかった分の検体採取、検査、解析を行う予定である。また、説明用PC購入、学会出席、研究施設見学等の支出も見込んでいる。
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