2017 Fiscal Year Annual Research Report
A cohort study of maternal urinary biomarkers during pregnancy in relation to changes in blood pressure and their children's food preference
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15K08755
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
池原 賢代 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70589465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯 博康 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50223053)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 血圧 / 妊婦 / 尿中バイオマーカー / 子ども / 食嗜好 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、妊娠中の血圧のコントロールの重要性が出産後の女性の循環器疾患予防において認識されつつある。しかしながら、妊娠中の栄養摂取が血圧値に与える影響は明らかでない。また、Developmental Origins of Health and Disease(DOHaD)仮説に見られるように、生活習慣病の発症には遺伝的な素因や成人期の生活習慣だけでなく、胎児期や乳幼児期の生育環境が影響することが示唆されている。そのため、生まれた子どもの食嗜好の形成には妊娠中の母親の栄養状態が関与している可能性があるが、その点については明らかにされていない。最終年度である今年度は、妊娠中のスポット尿を利用し昨年度までに測定したマグネシウム(Mg)及びカルシウム(Ca)について、妊娠中及び産後1か月時の血圧値との関連を分析した。妊娠中のMg/Creは、妊娠中及び産後1か月の血圧値と負の関連を示した。妊娠初期のCa/Creは産後1か月の血圧値と負の関連があった。また、母親の妊娠中の尿中バイオマーカーと子どもの食嗜好との関連については、妊娠中後期のNa/Creと生まれた子ども(4.5歳時点)の塩分嗜好との間に正の関連があった。
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