2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K08786
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
李 英姫 日本医科大学, 医学部, 講師 (60350039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 智之 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00224791)
吾妻 安良太 日本医科大学, 医学部, 教授 (10184194)
平田 幸代 日本医科大学, 医学部, 助教 (40322515)
稲垣 弘文 日本医科大学, 医学部, 講師 (50213111)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アレルギー性気道炎症 / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、酸化ストレス応答遺伝子の発現を制御する転写因子Nrf2ノックアウトマウスを用い、アレルギー性気道炎症病態における好中球とNrf2の関連について検討する。
BALB/cマウス(Th2優位)Nrf2+/+, Nrf2-/-、C57BL/6マウス(Th1優位) Nrf2+/+, Nrf2-/-を用いたオボアルブミン(OVA)アレルギー性喘息モデルにおける病態解析では、BALB/c Nrf2-/- マウスの気管支肺胞洗浄液(BALF)中の好中球、IL-4, 血清中のIgEはNrf2+/+マウスに比較し有意に上昇したが、C57BL/6 Nrf2-/- マウスでは、Nrf2+/+マウスに比較し明らかな変化が認められなかった。Th2優位のBALB/cマウスにおいて、Nrf2はアレルギー性気道炎症反応を制御する主要因子であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
BALB/c、C57BL/6マウスを用いたOVAアレルギー喘息病態の比較検討により、Nrf2-/-マウスにおけるBALF中の好中球、IL-4, 血清中のIgEレベルの系統差が認められた。これらの結果に基づいて、次年度では好中球遊走因子、アレルギー病態に関連の強いサイトカイン、および抗酸化酵素の発現について解析を進める予定であり、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度(平成28年度)では、BALF中のchemokine ligand 2 (CXCL2, MIP-2), IL-33, thymus and activation-regulated chemokine (TARC), IL-13などの濃度を測定し、肺組織の抗酸化酵素heme oxygenase (HO)-1, NAD(P)H-quinone oxidoreductase (NQO)1などのmRNA発現について検討する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度の助成金の未使用額は42円であり、次年度分の助成金と合わせて使用する予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度分の助成金と合わせて使用する予定である。
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Research Products
(1 results)