2018 Fiscal Year Annual Research Report
New behavioral practice for patients with dementia - Optimization of task difficulty and social reward
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15K08819
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
田中 秀宜 文京学院大学, 保健医療技術学部, 助教 (90733585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 誠 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80554302) [Withdrawn]
福田 倫也 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80291649)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 認知症 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,前年度までに得た知見を今後臨床現場で活用していく可能性を模索するために,実際に認知症を発症した対象者のリハビリテーションに従事しているリハビリテーション専門職(作業療法士・理学療法士等)に対して研修会を開催した.実際の臨床場面においての認知症の症状の評価・治療介入に関する講義の他,認知症の症状のある対象者への関わり方について,新しい取り組みを実施する場合には,日々の臨床場面においてどのように活用・導入されていくかについて,参加者の方々より意見をいただいた. 参加者の意見からは,特に新しいことを実践する際の障壁としては,地域やケアマネジャーなどに作業療法士等のリハ専門職種が知られていないことや,使用されている共通の言語が少ない(評価・治療目的などで言葉の意味がわからないことが多い)ことで,チームでの情報共有や意思統一が難しいという現状が明らかとなった. 老年期学の国際学会にも参加し,これまで実施してきたテーマの研究成果が国際的においても有用かどうかを意見交換する機会とした.特に高齢者のケアや認知症に関するセッションに参加をしたが,地域における教会の役割等,宗教や人種に関する視点を持った研究発表も複数行われており,国際的には認知症を発症した方々へのケアや関わり方について,それぞれの異なる文化的背景についた分析がなされているということが大変興味深かった. 本研究の最終年度には日本の作業療法士をはじめとしたリハビリテーション専門職種に対しての研修会などを実施してきたが,認知症のリハビリテーションについては治療手法の探求も重要であるが,それを活かすチームマネジメントや対象者の生活する環境や文化的背景を考慮した包括的な取り組みが今後必要になると感じた.
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Research Products
(1 results)