2017 Fiscal Year Annual Research Report
Posttraumatic growth as a coping for the life threatening illness
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15K08832
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
清水 研 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (60501864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
里見 絵理子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (40543898)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 致死的疾患 / 外傷後成長 / 量的研究 / コーピング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度においては、質的検討の結果を受け、従来から外傷後成長の測定に最も高頻度で使用されている外傷後成長尺度を用いた量的検討を行うこととなった。この量的研究は、致死的疾患罹患後におけるコーピングとして機能する「外傷後成長」について、①因子構造、②出現頻度、③促進因子、3つのを検討することを主な目的としており、促進因子については、外傷後成長の各因子と、①人口統計的指標、②性格傾向、③対処様式、④身体症状、⑤社会的背景に関するデータとの関連を見て、検討を行うこととした。ただ、対象に関しては平成27年の時点では5大がんと言われる、①胃がん、②大腸がん、③肝がん、④肺がん、⑥乳がんの患者各100 名の合計500 名を計画していたが、各がん腫のリクルート体制の構築が難しかったことがあり、変更を余儀なくされた。 前述の5つのがん腫に変わり、血液がんに対する幹細胞移植の研究グループとの共同体制が構築されたため、全国多施設の血液がんに対する幹細胞移植患者に対象を変更して量的調査を行った。研究期間終了時においては、合計832名の患者調査のデータ取得が終了した。研究終了時においては、データベース化を進行中であり、今後結果が得られる見込みである。血液がんの罹患や、幹細胞移植治療は致死的な性質を持つため、研究対象が変わっても研究目的にかなった結果が得られるものと考えられるが、他の集団に結果を外挿する際には注意が必要である。
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