2015 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の慢性疾患併存パターンの実態把握と疾病管理法の研究開発
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15K08833
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
石崎 達郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (30246045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 由光 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40450598)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 高齢者 / 慢性疾患 / 多病 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究1】高齢者における多病の実態把握のための疫学研究 後期高齢者医療レセプト電子データを用いた分析:東京都後期高齢者医療広域連合の被保険者について、平成25年9月~平成26年8月診療分の医科・調剤レセプトデータを用い、レセプトデータの傷病名コードから分析対象とする慢性疾患を抽出した。また、調剤レセプトデータの薬剤名コードを用いて、それぞれの対象疾患について疾病特異的な薬剤を抽出した。患者一人あたりの傷病名・処方薬を同定し、その組み合わせパターンと頻度を性・年齢階級・二次医療圏別に集計すると同時に、組み合わせパターンを同定した。 【研究2】多病を考慮した診療ガイドライン開発のため文献的考察 代表的な文献データベース(PubMed、Ageline、Google Scholar 等)を使用して、検索語(chronic disease、multimorbidity, multiple diseases, multiple chronic diseases, multiple chronic diagnosis、multiple prescriptions, polypharmacy)より関連する文献を検索・レビューした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
管理しているレセプトデータベース(格納データ:平成25年9月~平成26年8月診療分)を用い、傷病名コードからの対象疾患の抽出、そして対象疾患に関連する処方薬剤の抽出が順調に進行した。他方、国民生活基礎調査の個票データの申出手続きが遅れているため、平成28年度の早い時点で手続きを行う。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究1】高齢者における多病の実態把握のための疫学研究:平成27年度に引き続いて分析を継続する。 【研究2】多病を考慮した診療ガイドライン開発のため文献的考察 1)文献検索を継続する。 2)診療ガイドラインに関する情報収集:高齢者に多い慢性疾患を対象に、国内外の診療ガイドラインをレビューし、多病に対する対応に関する記述の有無とその内容を整理する。多病への対応を考慮した診療ガイドライン開発における課題とその対応方法を検討する。これらが終了した後に、国内の診療ガイドライン作成のエキスパートを対象に聞き取り調査を実施する。
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Causes of Carryover |
データベースの開発とデータ分析に使用する予定で計上していたワークステーション(予算約60万円)を別の研究費で購入したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は主に、データベース開発業務のための人件費、多病に対する包括ケアシステムに係る情報収集と研究成果報告のための旅費を執行する予定である。
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Research Products
(3 results)