2017 Fiscal Year Annual Research Report
Disability-adjusted Long-term Prognosis in Ischemic Stroke Patients Using Stroke Registry
Project/Area Number |
15K08849
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松尾 龍 九州大学, 医学研究院, 助教 (60744589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北園 孝成 九州大学, 医学研究院, 教授 (70284487)
鴨打 正浩 九州大学, 医学研究院, 教授 (80346783)
馬場園 明 九州大学, 医学研究院, 教授 (90228685)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脳卒中 / 長期予後 / 障害調整生存率 / DALY / 血栓溶解療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、疾患コホートを用いて脳卒中患者における障害を考慮した長期予後を評価し、脳卒中医療における有用性を明らかにすることである。疾患コホートには、福岡県下の7つの脳卒中専門医療機関に入院した発症7日以内の急性期脳卒中患者を登録した福岡脳卒中データベース(Fukuoka Stroke Registry:FSR)を用いた。2007年6月から2012年5月までに登録された虚血性脳卒中患者5833名のうち、5年間追跡し得た5373名を対象とした。長期予後として、再発率、死亡率、機能予後の変化、3ヵ月後modified Rankin Scale(mRS)を用いた障害調整生存率(Disability-Adjusted Life Year: DALY)を求めた。さらに血栓溶解療法の有用性をプロペンシティスコアマッチング法によりDALYを指標として評価した。 再発率、死亡率は、3カ月後、1年後、5年後でそれぞれ、6.6%/4.0%、10.7%/10.1%、20.5%/29.8%であった。機能予後を追跡時点のmRSで評価すると、3カ月から6カ月にかけては13.7%にmRSでの改善を認めたが、その後の改善は10%に満たず、70-80%はmRSが変わらなかった。虚血性脳卒中患者のDALYは中央値(四分位)で2.17年(1.47-3.94)であった。血栓溶解治療群と非治療群を比較したDALYは、それぞれ3.07(1.83-4.51)、2.51(1.64-5.05)で両群間に有意差は認めず、DALYを用いた評価指標では血栓溶解療法の有用性は示すことができなかった。年齢を考慮した障害調整率を評価した研究はこれまで本邦にはなく、コホートを用いることで脳卒中患者における年齢を調整した生活の質を評価しえることを明らかにした。
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Research Products
(24 results)
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[Journal Article] Association Between Onset-to-Door Time and Clinical Outcomes After Ischemic Stroke.2017
Author(s)
Matsuo R, Yamaguchi Y, Matsushita T, Hata J, Kiyuna F, Fukuda K, Wakisaka Y, Kuroda J, Ago T, Kitazono T, Kamouchi M; Fukuoka Stroke Registry Investigators..
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Journal Title
Stroke.
Volume: 48
Pages: 3049-3056
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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