2017 Fiscal Year Annual Research Report
Blood reflex and ultrasound guided puncture related to peripheral inserted central venous catheter
Project/Area Number |
15K08851
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
笹野 寛 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (20215742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
薊 隆文 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20231110)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 末梢挿入型中心静脈カテーテル / 血液逆流 / 医療安全 |
Outline of Annual Research Achievements |
末梢挿入型中心静脈カテーテルの挿入を安全に行うために以下の研究を行った。 リアルタイム超音波ガイド下穿刺の手技上の問題点の一つである、手目共同運動を阻害する要因には、施行者の頭位移動があることを示した。安全な穿刺のためには頭位移動を生じない手技の確立が必要であることを示唆できた。 エコーガイド下穿刺にカラードップラーを使用しない動脈と静脈の認識法に関する研究を進め、より簡便な静脈確認法である圧迫による動脈拍動の増加による区別の方法を提示した。新しいタイプのT字型プローブで簡便に超音波ガイド穿刺する手技を検討し、T字型プローブを用いた穿刺方法開発した。 PICC挿入時の臨床でのカテ先確認のためにフラットパネルディテクターを利用する方法を検討し、救急病棟・集中治療室などX線透視をできない場所での挿入を簡便に行える方法を示した。 カテーテルへの血液逆流はニードルフリーコネクターの種類により大きく異なり、カテーテル閉塞、カテーテル関連感染症の発生にコネクターの種類が大きく影響する可能性を示した。 以上の内容を含めた成果を共著者として、一般社団法人医療安全全国行動の協力のもと、「必ずうまくいくPICC(羊土社)」として発行に貢献した。これにより、PICCの安全な普及に貢献することができると考える。今後は新しいタイプのT字型プローブでの安全な穿刺方法についてさらに研究を進めることで更なる医療安全の向上に貢献したい。
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