2017 Fiscal Year Annual Research Report
Associations among intracranial dilative arteriopathy, dementia and risk factors for these conditions
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15K08934
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
市川 博雄 昭和大学, 医学部, 准教授 (70296953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 学 昭和大学, 医学部, 講師 (60439362) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脳血管径 / 認知症 / 脳萎縮 / 深部白質病変 / 神経変性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
Alzheimer型認知症患者 17例のデータを解析した.年齢は72~92(中央値 80)歳であり,MRIで計測した左右内頸動脈血管直径の平均値 2.37~4.55(中央値 3.84 mm),深部白質病変(deep white matter hyperintensity: DWMH)のグレードは1 ~3(中央値 2),voxel-based specific regional analysis system for Alzheimer’s disease(VSRAD)における各パラメータはvolume of interest(VOI),内萎縮度 0.74~5.42(中央値 2.09),全脳萎縮領域の割合 4.4~16.9(中央値 8.79),VOI内萎縮領域の割合 0.4~94.8(中央値 38.9),萎縮比(VOI内/全脳)は 0.1~7.8(中央値 4.7)であった. 上記の結果を基に,左右内頸動脈血管直径の平均値および脳底動脈血管径とDWMHやVSRADにおける各パラメータであるVOI内萎縮度,全脳萎縮領域の割合,VOI内萎縮領域の割合,萎縮比(VOI内/全脳)との相関を統計学的に検討した.その結果,血管径とDWMHとの間に有意な相関が認められたが(P<0.05),VSRADにおけるパラメータとの間にはいずれも有意な相関は認められなかった. 血管径とDWMHとの間における有意な相関は,自身が過去に実施した研究成果と同様であり,再現性のある結果であった.一方,他の比較においては有意な相関はみられず,現在,Alzheimer型認知症をはじめとし,対象症例を蓄積している.
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