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2015 Fiscal Year Annual Research Report

FUTを標的とした進行大腸癌に対する抗EMT療法の開発

Research Project

Project/Area Number 15K08971
Research InstitutionSapporo Medical University

Principal Investigator

瀧本 理修  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10336399)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加藤 淳二  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
大須賀 崇裕  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (40619714)
岡川 泰  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50722386)
佐藤 康史  札幌医科大学, 医学部, 講師 (80343383)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2016-03-31
Keywords糖鎖 / 大腸がん / 転移
Outline of Annual Research Achievements

大腸癌細胞の転移・浸潤には上皮間葉移行(EMT)が関与している.再発転移進行大腸癌の長期予後を改善するためには,悪性形質の一つである転移・浸潤を克服することが極めて重要である.そこで,申請者らは新規治療法の開発のために,がん細胞の転移を抑制する抗EMT療法を考案し基礎検討を実施した.申請者らはこれまでのpreliminaryな検討から,EMT亢進の機序として増殖因子受容体の糖鎖修飾が重要な役割を果たしていることを見出している.そこで,この糖鎖修飾を担う酵素の発現を各種大腸がん細胞株で検討し,これらの細胞株におけるEMTと糖鎖修飾酵素の関連性を比較した.その結果,糖鎖修飾酵素の中でFucosyltransferase(FUT)の発現が亢進している細胞株ではEMTも高まっていることが確認された.そこで,この糖鎖修飾分子を標的とした抗転移分子標的療法の可能性を検討した.その結果,FUT3, FUT6を抑制することによりEMT関連誘導分子の発現抑制とEMTの低下,浸潤能および遊走能が低下することが明らかとなった.
現在,糖鎖修飾酵素を抑制するsiRNAを作製し,その効率を検討した上でEMTに対する影響を検討する予定である.その上で,我々が開発した糖鎖修飾リポソームにFUTに対するsiRNAを搭載することで腫瘍特異性を高め,大腸ガン細胞を標的とすることで有害事象を軽減した抗転移抑制療法として臨床応用に向けた基礎的な検討を行い有用性を検証したい.

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Published: 2017-01-06  

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