2017 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of Stem Cells derived from Human Exfoliated Decidious Teeth in animal model of acute liver failure-correlation between inflammation and regeneration in liver
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15K08996
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石上 雅敏 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90378042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 秀実 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10215501)
山本 朗仁 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 教授 (50244083)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 急性肝不全 / 歯髄由来幹細胞 / MCP-1 / sSiglec-9 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においてはD-galatosamine誘発急性肝不全モデルラットにおける歯髄由来幹細胞培養上清の効果を検討、線維芽細胞や骨髄由来幹細胞と比較して高い肝障害抑制効果、またラット生存率を得られることがわかった。そのメカニズムとしてはproinflammatory cytokineの抑制、antiinflammatory cytokineの発現増強、および抗炎症性マクロファージであるM2型マクロファージに発現するCD206、Arginaseの発現増強が認められ、M1型からM2型への形質転換が重要なメカニズムであることを示した。 この歯髄由来幹細胞に強く発現する液性因子を解析、マクロファージ遊走因子であるMCP-1とM1からM2への強い誘導因子である分泌型Siglec9を同定した。 そこで次に上記2液性因子の急性肝不全モデルラットへの効果を検討した。まず上記2因子を除去した歯髄由来幹細胞ではラットの肝障害抑制、生存率の上昇がキャンセルされた。またMCP-1、分泌型Siglec9単独ではこれらの効果が全く現れなかったが2因子の同時投与にて明らかな肝障害抑制効果、生存率の改善が見られ、これらの2因子は協調的に効果を示すことが明らかとなった。また培養上清でも示された如くproinflammatory cytokineの抑制、antiinflammatory cytokineの発現増強、および抗炎症性マクロファージであるM2型マクロファージに発現するCD206、Arginaseの発現増強が認められ、また抗M2マクロファージに対する阻害剤であるm-Chrodrosome投与にて効果がキャンセルされることも明らかとなった。また同時にTUNEL陽性細胞の減少とKi-67細胞の増加が認められ、これら24因子が肝再生の促進にも寄与していることが示された。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 歯髄幹細胞無血清培養上清による難治性肝疾患での有用性の検討 急性・慢性肝炎動物モデルにおける効果発現メカニズムの違いに着目して2017
Author(s)
伊藤 隆徳, 田中 卓, 山本 健太, 安藤 祐資, 安田 諭, 野村 彩, 加藤 幸一郎, 石津 洋二, 葛谷 貞二, 本多 隆, 林 和彦, 石上 雅敏, 廣岡 芳樹, 石川 哲也, 後藤 秀実
Organizer
第53回日本肝臓学会総会