2017 Fiscal Year Annual Research Report
New endoscopic diagnosis using immunostaining and NBI in patients with IgG4-related sclerosing cholangitis
Project/Area Number |
15K09047
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
窪田 賢輔 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70381499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 淳 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30326037)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | IgG4関連硬化胆管炎 / 肝門部胆管癌との鑑別 / 内視鏡的生検 |
Outline of Annual Research Achievements |
IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4SC)における内視鏡的胆道生検、NBI(Narrow Band Imaging)を用いた新規診断法を検討した。目的;内視鏡生検の免疫染色とNBIによる内視鏡所見の有効性の検討。対象は肝門部に狭窄を有し、PSC(N=17),肝門部胆管癌(N=48)と鑑別が困難な肝門型IgG4SC(N=35)であった。1.胆管生検所見(HE・IgG4/IgGまたはCD134所見)はIgG4Scにおいて12%(3/25)に陽性所見を呈し、PSC、癌では陰性であった。これらは現行のIgG4SC診断基準の一部を満たすが、間質の所見;花筵状線維化・閉塞性静脈炎は不能であった。マクロファージ浸潤も明らかではなかった。2.NBIによる十二指腸乳頭部診断はIGG4SCにおいて65%(26/40)に認めたが、PSCでは0%、癌では4%(2/48)に認めた。以上より画像診断(胆管造影、CT、超音波所見)、十二指腸乳頭部所見を加味すればIgG4SCの補助診断となる可能性があるIgG4SCとPSCの鑑別は胆管像所見で可能であり、癌との鑑別が困難である。内視鏡生検での癌の診断率は72%(35/48)であった。IgG4SCにおいて、免疫染色はIgG4/IgGのみが有用であった。診断能向上のため、さらに超音波内視鏡所見を検討した。膵内胆管から肝門部胆管まで連続する粘膜病変(CSML)が診断に有用で、IgG4SC:癌(=67%;20/30:5%2/40; P<0.05)。結論)IgG4SCの診断に十二指腸乳頭部生検、CMSLが有用である可能性が示唆された。2017年米国消化器学会で発表し、論文”Clinical features of isolated proximal-type IgG4-related sclerosing cholangitis”を投稿中である。
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Research Products
(9 results)