2016 Fiscal Year Research-status Report
The elucidation of the molecular mechanism about the acquisition of pancreatic cancer invasion ability and application to cancer therapy
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15K09051
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
島崎 猛夫 金沢医科大学, 総合医学研究所, 准教授 (50377420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 有香 金沢医科大学, 総合医学研究所, 助手 (00565632) [Withdrawn]
石垣 靖人 金沢医科大学, 総合医学研究所, 教授 (20232275)
山本 聡子 金沢医科大学, 総合医学研究所, 助手 (00768161)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、癌細胞が分泌するエクソソームの動態解析を目標の一つとしている。これまでに、エクソソームの光学的な定量方法を確立し、本年度の研究により、薬剤によるエクソソームの動態が異なることを見出した。抗がん剤の種類により、エクソソームの分泌量に変化があり、一部の抗がん剤では、エクソソームの分泌が増加することが判明した。また、細胞周期とエクソソーム分泌の関係についてエクソソームと細胞周期を可視化したeFucciを構築し、解析を行ったが、現時点では、エクソソームと細胞周期との関係を見出すことはできなかった。
エクソソームは、癌細胞の転移の際に、微小環境構築や細胞同士の接着状態から遊走状態に変化する上皮間葉転換(EMT)と関係していることが報告されている。そのため、抗がん剤治療にもかかわらず、癌細胞が転移を来す現象の一つの理由として、癌細胞の抗がん剤による反応として、エクソソームを介してEMTが誘導されることが考えられた。つまり、抗がん剤治療は、治療薬であるとともに、転移を誘発しやすくしている可能性が示唆された。そのため次年度に向けて、2つのアプローチによるエクソソームの動態解析のための基礎実験を行った。一つは、増加したエクソソームの中に含まれている遺伝物質の解析であり、もう一つは、エクソソームの分泌を抑制する分子標的や薬剤スクリーニングである。そのために、スクリーニング用の実験器具も開発した。
最終年度である次年度は、これらの2つのアプローチによる解析を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の病気と、研究分担者(山本)の産休により、大幅に研究が遅れた。研究代表者の病気は治癒し、現在研究に復帰した。また今後研究分担者も産休より復帰する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに確立した手法を用いて、エクソソームの動態に影響する因子について網羅的に解析する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は、研究代表者の病気休養及び研究分担者(山本)の産休のために、研究遂行が大幅に遅れたため、執行予算も少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究代表者の病気回復及び研究分担者の産休明けのために、次年度は通常の研究業務が可能であり、遅れを取り戻すように研究を精力的に進めていく。
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Research Products
(4 results)