2017 Fiscal Year Annual Research Report
Antitumor efficacy of oncolytic reovirus against gastrointestinal tumor
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15K09060
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| Research Institution | Nagoya City University |
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Principal Investigator |
森 義徳 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (80468248)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 洋望 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (40381785)
青山 峰芳 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 教授 (70363918)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | レオウイルス / 腫瘍溶解性ウイルス / 消化管間葉系腫瘍 / Fas |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、消化管間葉系腫瘍（Gastrointestinal stromal tumor; GIST)に対する、腫瘍溶解性ウイルス、レオウイルスの抗腫瘍効果について研究を行った。
レオウイルスは、GIST細胞株、GIST-T1に対し優れた殺細胞効果を示した。また再発進行手術不能GISTの治療に用いられるイマチニブへの耐性を獲得したGIST細胞株を独自に樹立し、レオウイルスのイマチニブ耐性GIST細胞株への有効性を検討したところ、同様に優れた殺細胞効果を示した。レオウイルスのGIST細胞への作用機序について分子生物学的に解析したところ、レオウイルスはGIST細胞にアポトーシスを誘導すること、またアポトーシスの誘導にはFasL/Fasが重要な役割を果たしていることが明らかとなった。レオウイルスとFasLの併用により、相乗的な抗腫瘍効果が得られ、これらの併用療法の有効性が示唆される結果がえられた。
マウス皮下移植モデルを用いた検討においても、レオウイルスはGIST-T1およびイマチニブ耐性GIST細胞株に対し優れた有効性を示した。またレオウイルスの投与により、移植した腫瘍でのFasの発現が増強され、レオウイルスの抗腫瘍効果にFasを介したアポトーシスが強く関与していることが示された。
本研究の結果から、レオウイルスがGISTの治療薬として有用で、またレオウイルスとFasLの併用が有効である可能性が示された。
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