2017 Fiscal Year Annual Research Report
Selenoprotein P, a liver-derived secretory protein, regulates pressure overload-induced cardiac remodeling
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15K09135
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
薄井 荘一郎 金沢大学, 附属病院, 助教 (50507043)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 心不全 / 心臓リモデリング / ヘパトカイン / 心肥大 |
Outline of Annual Research Achievements |
圧負荷による心不全モデルにおいて臓器連関(心肝連関)が存在し、インスリン抵抗性の破綻が心不全病態形成に連関するメカニズムを検証する。昨年度までの検討で、圧負荷心不全モデルにおいて、心肝連関が存在し、圧負荷を作成すると、肝臓よりインスリン抵抗性の形成に関与する肝分泌タンパクであるセレノプロテインP(SeP)の発現が上昇することを明らかにした。また、内因性のSePが心不全病態形成に関与することをSeP遺伝子欠損マウスとその同腹の野生マウスに大動脈縮窄による圧負荷誘導性心不全モデルを作成し検討した。術後14日目の検討で、SeP遺伝子欠損マウスでは、圧負荷により誘導される心不全形成、心臓リモデリングが抑制されていることが明らかになった。 今年度は、心不全促進メカニズムの検討を行った。組織学的検討では、圧負荷で誘導される心筋細胞肥大がSeP遺伝子欠損マウスでは野生マウスと比較して有意に抑制されていた。TUNEL染色による心筋細胞アポトーシスの評価では、野生マウスと比較してSeP遺伝子欠損マウスでは圧負荷で誘導される心筋細胞アポトーシスが有意に抑制されていた。シリウスレッド染色による線維化の評価では、野生マウスと比較してSeP遺伝子欠損マウスでは、有意に線維化が抑制されていた。同様の傾向はタイプIおよびタイプIIIaコラーゲンのmRNA発現でも確認された。また、圧負荷モデル作成後の心臓遺伝子プロファイリングをDNAマイクロアレイ法を用いて検討したところ、野生マウスとSeP遺伝子欠損マウスで発現が有意に変化している遺伝子群を同定できたので、詳細を検討しSePの心筋細胞におけるシグナル伝達系を明らかにする。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Endogenous Selenoprotein P, a Liver-Derived Secretory Protein, Mediates Myocardial Ischemia/Reperfusion Injury in Mice.2018
Author(s)
Chadani H, Usui S, Inoue O, Kusayama T, Takashima SI, Kato T, Murai H, Furusho H, Nomura A, Misu H, Takamura T, Kaneko S, Takamura M.
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Journal Title
Int J Mol Sci
Volume: 19
Pages: E878
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Augmented sphingosine 1 phosphate receptor-1 signaling in cardiac fibroblasts induces cardiac hypertrophy and fibrosis through angiotensin II and interleukin-6.2017
Author(s)
Ohkura SI, Usui S, Takashima SI, Takuwa N, Yoshioka K, Okamoto Y, Inagaki Y, Sugimoto N, Kitano T, Takamura M, Wada T, Kaneko S, Takuwa Y.
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Journal Title
PLoS One.
Volume: 12
Pages: e0182329
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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