2016 Fiscal Year Research-status Report
次世代シークエンサーを用いた肺原発肉腫様癌におけるバイオマーカー解析
Project/Area Number |
15K09164
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大泉 聡史 北海道大学, 医学研究科, 客員研究員 (10421968)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 肺肉腫様癌 / ドライバー遺伝子 / 化学療法 / 分子標的治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
肺原発肉腫様癌においては化学療法の効果に関して前向きの検討がされておらず、これを調査することは本腫瘍に対する治療エビデンスを確立していくうえで重要である。さらに肺原発肉腫様癌のバイオマーカーなど分子生物学的因子も今までほとんど解析されていない。本研究では、肺原発肉腫様癌を集積する前向き臨床試験の付随研究としてタンパク発現や遺伝子異常を探索して、臨床的項目や治療効果との関連性を検討することを目的としていた。
すでに多施設共同臨床試験として、組織学的に肺原発肉腫様癌すなわち「多形、肉腫あるいは肉腫成分を含む癌」と診断された症例を30例集積して、カルボプラチン+パクリタキセル+ベバシズマブまたはカルボプラチン+パクリタキセルの効果を検討する臨床試験をすでに遂行中である(北海道肺癌臨床研究会/北東日本研究機構 Intergroup study、HOT1201/NEJ024、UMIN000008707)。
しかしながら希少癌ゆえに登録に難渋しており、平成28年度末までに15例と目標の半分まで到達できた。並行して主研究であるHOT1201/NEJ024の参加施設に本課題研究の研究計画書と同意説明文書を平成28年度に配布して、各施設での倫理審査をすすめてきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
主研究である転移性または進行性の肺原発肉腫様癌(多形、肉腫あるいは肉腫成分を含む癌)における化学療法の有効性および安全性の検討:カルボプラチン/パクリタキセル/ベバシズマブ併用化学療法またはカルボプラチン/パクリタキセル併用療法の前向き研究(HOT1201/NEJ024)の登録が遅れているため
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Strategy for Future Research Activity |
1)上記のように主研究における症例集積が思わしくないため、各種の研究会で積極的に周知する、あるいは綿密な連携体制など参加施設とのさらなる協力を目指す、さらには参加施設を増やすことなどを考慮していく
2)本課題研究の研究計画書と同意説明文書などは完成して主任研究者の施設の倫理委員会審査は終了しているので、主研究参加施設にて本課題研究の倫理審査をすすめていく
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Immunohistochemical profiling of receptor tyrosine kinases, MED12, and TGF-βRII of surgically resected small cell lung cancer, and the potential of c-kit as a prognostic marker2016
Author(s)
Yokouchi H, Nishihara H, Harada T, Ishida T, Yamazaki S, Kikuchi H, Oizumi S, Uramoto H, Tanaka F, Harada M, Akie K, Sugaya F, Fujita Y, Takamura K, Kojima T, Higuchi M, Honjo O, Minami Y, Watanabe N, Goto A, Suzuki H, Dosaka-Akita H, Isobe H, Nishimura M, Munakata M
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Journal Title
Oncotarget
Volume: Dec 31
Pages: ー
DOI
Peer Reviewed
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