2015 Fiscal Year Research-status Report
サルコペニアCOPDの身体活動量に関する研究―新しい評価法と向上への取り組み―
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15K09166
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
塩谷 隆信 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90170852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐竹 將宏 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10250903)
佐野 正明 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30323140)
渡邊 博之 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80323145)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / COPD / サルコペニア / バランス / 加速度計 / SPPB / OLST |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,サルコペニアCOPDの身体活動量(Physical activity: PA)を新しい方法で評価することを目的とした.バランスの新しい評価法として,Short Physical Performance Battery (SPPB)とOne Leg Stance Test (OLST)を採用した.次に.サルコペニアCOPD患者におけるSPPBとOLSTの有用性,バランス能力とPAとの関係性を検討した.対象は,市立秋田総合病院外来に通院している安定期サルコペニアCOPD患者10名 (年齢: 69.3±7.5 y.o.,BMI: 21.2±2.2kg/m,VC: 3.33±0.62L,%VC: 91.5±14.1%,FEV1: 1.39±0.66L,%FEV1: 49.8±22.9%)とした.PAの評価には1軸加速度計であるLife Corder GS4 (スズケン社製)を用いた.評価期間は2週間とし,1日ごとの歩数の平均値をPAとして採用した. 結果(平均±SD)は,OLST:35.9±20.6秒,SPPB:10.6±1.6点,歩数:5510.9±4742.2歩,WBI:65.3±16.8%,6MWD:428.1±176.5m,CAT:14.3±5.6点であった.歩数と有意な相関を示したのは,OLST (r=.873,p=.005),SPPB (rs=.728,p=.041),VC (r=.788,p=.036),FVC (r=.798,p=0.031)であった.回帰分析では,独立変数としてOLSTが抽出された.以上の結果より,サルコペニアCOPD患者においては,バランス能力とPAに深い関連があり,さらに,PAの評価には加速度計,バランス能力の評価にはSPPBが評価法として有用であることが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年計画の1年目であるが,概ね順調にデータの集積と解析ができている.2年目は症例数のさらなる組み入れることに努める予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は栄養療法および低強度療法の併用プログラムの検討を行う.呼吸困難感を指標とした運動療法の効果を検討する目的で,サルコペニアCOPD患者において呼吸困難感を指標とした運動療法の検討とメカニズムを明らかにする.次に,抗炎症作用が証明された成分を含む補助食品を用い栄養補助療法を併用して運動療法を行い,その効果を検証する.次に,在宅における継続率を上げるためのリハプログラム作成するために,在宅における継続性の高いリハプログラムの検討する. まず,身体活動量,ADL,健康関連QOL,在宅実施率,などの測定を行い,継続性の高いリハプログラムに関して検討する.さらに,高齢•重症の身体活動量の評価とリハ・プログラムの効果の検証として,平成27年度の研究成果をもとに,実施率・継続率の最も有効なプログラムを作成実施する.本プログラムによる呼吸リハ施行後の健康関連QOL,ADL,医療費の削減効果,生存率の延長などを検討する. 最終年度の平成29年度には,在宅栄養リハビリ・プログラムの普及とその効果の検証を目的とする.平成28年度の研究で確立された在宅呼吸リハ・プログラムの普及に努め,サルコペニアCOPD患者における栄養療法と低強度運動療法併用の身体活動量,呼吸機能,運動耐容能,QOL・ADLに及ぼす効果に関して秋田県内の関連施設において検証する
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Causes of Carryover |
研究成果を発表する学会出張が少なかったためである.次年度は,研究成果を発表するために,学会出張を多くする予定である.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当該年度は研究成果を発表する学会出張が少なかったため,次年度は,積極的に研究成果を発表することとし,学会出張回数を多くする予定である.
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[Journal Article] Effects of low-intensity exercise and home-based pulmonary rehabilitation with pedometer feedback on physical activity in elderly patients with chronic obstructive pulmonary disease.2015
Author(s)
Kawagoshi, A, Kiyokawa, N, Sugawara, K, Takahashi, H, Sakata, S, Satake, M, Shioya, T.
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Journal Title
Respiratory Medicine
Volume: 109
Pages: 364-367
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] Physical activity is closely associated with short physical performance in elderly patietns with COPD.2015
Author(s)
Iwakura, M, Kawagoshi, A, Okura, K, Terui, Y, Sato, M, Satake, M, Sugawara, K, Takahashi, H, Kashiwagura, T, Shioya
Organizer
25th ERS Annual Congress
Place of Presentation
Amstermdam, Holland
Year and Date
2015-09-27
Int'l Joint Research
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