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2016 Fiscal Year Research-status Report

Evaluation of circulating miRNAs in the patents with intractable progressive fibrosis of the lung, for the effective differential diagnosis and therapeutic strategy.

Research Project

Project/Area Number 15K09227
Research InstitutionTohoku Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

海老名 雅仁  東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (10280885)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords進行性肺線維症 / 末梢血中循環miRNA / 線維化病態 / 臨床検体
Outline of Annual Research Achievements

当該研究の課題である「進行性肺線維症の早期鑑別診断と治療効果判定のための末梢血中循環miRNAの評価」は、特発性肺線維症(IPF),線維性非特異性 肺線維症(f-NSIP)および肺胸膜弾性線維症(PPFE)の3疾患からなる進行性肺線維症患者の治療前および治療後の末梢血中循環miRNAの解析を行うため、まず初年度に臨床研究としての所属施設の倫理委員会の承認を得て、現在までに臨床検体の提供の同意を得ることができた11名の進行性肺線維症患者から、抗線維化治療薬の投与前、および投与後6週、12週、24週を目途として血清を冷凍保温を行い、本年度は16検体における末梢血中循環miRNAを網羅的に測定を行った。これらの結果は、以前に執り行った疾患モデルマウスにおける正常から線維化病態にいたる変化とはいわば逆方向の、線維化病態の改善における変化を検討するものであるために、対象患者の詳細な臨床データの解析を基に検討を進めた。また、ヒト胎児肺線維芽細胞株を対象とした筋線維芽細胞への分化に対する抗線維化薬であるピルフェニドン(PFD)およびサイクロスポリン(CsA)による培養液中、および細胞内のmiRNAの変化のデータも、現在の時点における新しいmiRNAとの比較を行い、臨床検体との比較を行った。
現在までのところ、実臨床で投与しているピルフェニドン(PFD)、タクロリムス(FK)、およびニンテダニブ(BIBF)の投与前後での比較から、共通のmiRNAの変化も抽出され始めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初予定していた臨床検体の集積、およびそのなかから16検体の末梢血中循環miRNAの網羅的な解析結果をすでに得ていること、対象患者の臨床背景の詳細な検討、逆向きともいえる疾患マウスモデルにおける末梢血中循環miRNAとの比較検討、ヒト胎児肺線維芽細胞における筋線維芽細胞への分化に対する抗線維化薬による影響などと詳細な検討を実現している。

Strategy for Future Research Activity

今後はさらに対象患者の臨床検体の集積を増やしてその末梢血中循環miRNAの網羅的な測定を行う。また当時は使用することができなかった新規の抗線維化薬ニンテダニブ(BIBF)、およびタクロリムス(FK)の粉末製剤を用いて、以前得たピルフェニドン(PFD)およびサイクロスポリン(CsA)によるヒト胎児肺線維芽細胞における筋線維芽細胞への分化に対する抗線維化薬による培養液中、および細胞内のmiRNAの変化の基礎的なデータもそろえることによって、臨床検体における変化の確認をおこなう。

Causes of Carryover

次年度に集約する検体の解析や培養細胞を対象とした基礎的なデータの解析が必要になったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

上記の理由に記載したように、さらに臨床検体を集積したうえで総合的な解析や培養細胞を対象とした基礎的なデータの解析を行うことによって、当該研究の完成を目指して予算を執行する。

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Published: 2018-12-17  

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