2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of immunotherapy for lung adenocarcinoma using XAGE1 antigen and serum antibody as biomarkers
Project/Area Number |
15K09235
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
岡 三喜男 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40223995)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 肺がん / がん精巣抗原 / がん免疫 / がん免疫療法 / 予後因子 / 免疫チェックポイント / 抗体療法 / 個別化医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の申請時の目的は以下の3項目であり、それぞれの目的に対し、目標を達成して医学英文論文と特許申請を行った。 (1)肺腺癌で高率かつ特異的に発現している癌精巣抗原XAGE1を用い、局所での発現、リンパ球浸潤、血清XAGE1抗体を指標として患者の免疫反応分類とその頻度を明らかにする。→ 肺腺がん120例の腫瘍組織(組織マイクロアレイ:TMA)を用いて、免疫関連分子の発言から分類し予後との関係を検討した。その結果、臨床病期1~3AではXAGE1発現とT細胞浸潤陰性は単独で予後不良因子であった。さらにPD-L1、Galectin-9、XAGE1、T細胞浸潤の因子でクラスター分類して予後予測算定式を考案し、この算定式によって高い精度で予後を推定可能にし特許出願(特願2015-096013)と英文論文として発表した。 (2)我々の簡易な二大分類(抗原+抗体+、抗原+抗体-)から抗体陰性の機序を解明する。→ XAGE1は肺腺がんの約50%に発現するが、血清抗体はその約50%に検出される。その理由として、第一に遺伝的なFc受容体のアロタイプ、第二に腫瘍組織には制御性T細胞やB細胞浸潤が強いことがあげられるが、その他の因子は現在検討中である。 (3)最終目的は免疫療法のアルゴリズムを策定・検証して(特許)、個別化免疫療法を確立する(例:XAGE1抗原+XAGE1抗体陽性→抗腫瘍免疫能あり→抗PD-1/PD-L1阻害薬が有効)。→ その結果は特願2017-094986に申請し、論文を投稿中である(現時点で詳細は公開できない)。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] NY-ESO-1 protein cancer vaccine with Poly-ICLC and OK-432 ~ Rapid and strong induction of NY-ESO-1 specific immune responses by Poly-ICLC.2017
Author(s)
Takeoka T, Nagase H, Kurose K, Ohue Y, Yamasaki M, Takiguchi S, Sato E, Isobe M, Kanazawa T, Matsumoto M, Iwahori K, Kawashima A, Morimoto-Okazawa A, Nishikawa H, Oka M, Pan L, Venhaus R, Nakayama E, Mori M, Doki Y, Wada H.
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Journal Title
Journal of Immunotherapy
Volume: 40
Pages: 140-147
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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