2016 Fiscal Year Research-status Report
離島在住高齢者の生活の質および健康への家庭血圧データー転送システム導入の効果
Project/Area Number |
15K09292
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
大屋 祐輔 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30240964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崎間 敦 琉球大学, 保健管理センター, 准教授 (10325839)
奥村 耕一郎 琉球大学, 医学部附属病院, 准教授 (70295327)
東上里 康司 琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (80381226)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 高齢者 / 見守り / 家庭血圧 / 地域 / 血圧測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:離島在住高齢者を対象に、生活の質(QOL)、健康指標(血圧、体重、採血データ、受領行動など)と、地域の人の繋がりや友人関係などの社会関係資本(Social capital)および当該に在住する家族とのコミュニケーションとの関係を調べる。また、それらを対象者に3G回線データ転送システムの付いた家庭血圧計を配布し、測定してもらうことで、それらの指標が変化するかどうかを調べる。また、家庭血圧測定継続に関連する要因を調べる。
結果:沖縄の離島8島(伊平屋、多良間、伊是名、渡嘉敷、座間味、阿嘉、与那国、波照間)に在住の高齢者約190名が参加した。週1回以上の家庭血圧測定を依頼した。また、研究期間前後で質問票による上記指標を調査を行った。昨年度の解析では、週1回以上の血圧測定を継続したかどうか(家庭血圧測定継続)に関する要因を検討した。WEBで得られた血圧データより推測した家庭血圧測定継続率は離島毎に異なった。この継続率は参加者の意識の高さのみならず、参加者の住む島の診療所医師やその町村保健師の取組の強さと関連した。 本年度も昨年と同じ検討を行ないつつ、血圧測定率と生活の質や地域との繋がりとの関係についても解析を行った。家庭血圧測定の継続について社会参加や地域の繋がりとの関係は有意ではなく、むしろ、医療・保健関係者との繋がりが重要であると考えられた。 次年度も継続して観察を続けデータを取得する。今後のデータ解析については診療所の血圧コントロール状況が家庭血圧測定により影響を受けているかを検証する。また、予後との家庭血圧測定との関係を調べる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各離島において研究を継続している。しかし、研究対象者の血圧値及び調査以外の臨床データの収集が遅れている。それらのデータへ各診療所に保管されているものであり、失われることはないため今後の研究に任用することで問題にはならない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は開始している。継続してデータ取得を行ない解析を行う。
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Causes of Carryover |
研究協力者への血圧計通信費の補助を支出する予定がある。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
約150名×10,368(12ヶ月)=1,555,200円
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Research Products
(3 results)