2015 Fiscal Year Research-status Report
睡眠時無呼吸時の低酸素状況における腎脂質応答の検証
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15K09297
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小林 敬 順天堂大学, 医学部, 助教 (70459056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅谷 健 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (40381561)
富野 康日己 順天堂大学, 医学部, 名誉教授 (60130077)
鈴木 祐介 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70372935)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / 睡眠時無呼吸 / 腎交感神経 / L-FABP |
Outline of Annual Research Achievements |
SASモデルは間欠的低酸素モデルを使用した。マウスに使用可能である間欠的低酸素装置を用いて、予備実験として様々なパターンの空気と窒素流量を調整し、FiO2条件を検討した。その結果、FiO2 21→10%(90秒)、FiO2 10→21%(3.5分)の計5分を1サイクルとし、マウスの睡眠時間である明期に8時間繰り返し行い、4週間継続するモデルを作成し,これを最終SASモデルとして設定した。また、以前香川大学薬理学教室にて指導を受けた腎交感神経除神経手技についても、現在も高い成功率を有していることを確認した。 今回は①WTマウス+コントロール(大気下飼育)群、②L-FABP Tgマウス+コントロール群、③WTマウス+SAS群、④L-FABP Tgマウス+SAS群、⑤WTマウス+除神経+SAS群、⑥L-FABP Tgマウス+除神経+SAS群の計6群を設定した。 除神経群においては、SAS負荷を開始する1か月前に除神経の処置を加えた。これは以前、除神経処置の術後侵襲の影響が、1か月で排除されることを確認しているためである。 全ての群で本実験を開始しており、各段階で血液・尿検体を採取し、SAS負荷終了後にはサクリファイスを行って腎組織を採取した。現在解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全ての群においてモデルの作成を開始しており、採取した検体の解析を開始している。 現時点では仮説に基づく結果をいくつか示しているが、間欠的低酸素装置は1回に作成できるモデルが約5匹と少ないため、実験を繰り返すことで今後もモデルマウスの数を増やしていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
間欠的低酸素装置を使用してモデルマウスの数を徐々に増やしていく予定である。また尿中8-OHdGの測定を開始しているが、加えて尿中L-FABP、血中過酸化脂質、腎組織所見による比較を同時に進めていきたい。
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Causes of Carryover |
1回に作成できるSASマウスが約5匹と少数であるため、何回が実験を繰り返した後にまとめて解析することとした。現在採取した検体の解析を開始し始めたところであり、解析費用が予定よりもかからなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
モデルマウス数を徐々に増やしていき、次年度は解析を中心に実験を行っていく予定である。
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Research Products
(3 results)