2016 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病発症因子の解明:多因子疾患における相互作用の検証
Project/Area Number |
15K09403
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
馬場谷 成 近畿大学, 医学部, 講師 (10449837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池上 博司 近畿大学, 医学部, 教授 (20221062)
川畑 由美子 近畿大学, 医学部, 准教授 (80423185)
能宗 伸輔 近畿大学, 医学部, 講師 (90460849)
廣峰 義久 近畿大学, 医学部, 講師 (30460851)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | NSYマウス / コンソミックマウス / コンジェニックマウス / 疾患感受性遺伝子座 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病は、複数の遺伝子により構成される遺伝因子と、環境因子の複雑な相互作用により発症する多因子疾患である。その多くは、弱い疾患感受性遺伝子の集積により生じるため、ヒトを用いた解析では感受性遺伝子同定は難しく、さらにその遺伝子間相互作用の解析になると不可能に近い。さらに、ヒトでは環境因子を一定にすることができないことも、遺伝子間相互作用、遺伝子-環境間相互作用の解明に結びつかない原因である。そこで本研究においては、糖尿病発症機序解明に資することを目的とし、糖尿病に関連する遺伝子を同定するため、コンジェニックマウス作製に取り組んだ。 コンジェニックマウスの樹立には多大な時間を要するが、我々はスピードコンジェニック法を駆使し、新たなコンジェニックマウス系統の作製を行った。糖尿病を発症するマウス(NSY)の糖尿病感受性遺伝子を有する染色体全体を、非糖尿病マウス(C3H)へ導入した系統:コンソミックマウスの作製により、糖尿病疾患感受性領域を特定の染色体に絞り込んできた。しかし、その領域は、一染色体全体に及ぶことから、より限局した領域として同定するために、NSYの糖尿病感受性領域を、C3Hへ導入した更なるコンジェニックモデルの樹立を行った。昨年に引き続き、11番染色体コンジェニック・コンソミック系統、14番染色体コンジェニック・コンソミック系統、1番染色体コンジェニック系統、6番染色体コンソミック系統に関して、詳細な表現系解析を行った。さらには、それらの系統にショ糖や脂肪負荷を行い、環境要因の解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コンジェニックマウスの樹立には多大な時間を要するが、我々はスピードコンジェニック法を駆使し、樹立に向け予定通り作製をすすめている。 作製済みのコンジェニックマウスに対し、表現型解析をすすめている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きマウスの育種を継続する。 これまでに樹立したマウス系統に対し、さらに表現型解析をすすめる。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Common phenotype and different non-HLA genes in Graves' disease and alopecia areata.2017
Author(s)
Taketomo Y, Noso S, Babaya N, Hiromine Y, Ito H, Kanto K, Niwano F, Oiso N, Kawada A, Kawabata Y, Ikegami H
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Journal Title
Hum Immunol
Volume: 78
Pages: 185-189
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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