2017 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation of miRNAs located within the imprinted DLK1-DIO3 locus at 14q32 in pituitary adenomas
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15K09435
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
吉本 勝彦 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 教授 (90201863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 武男 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 助教 (10350399)
水澤 典子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 助教 (80254746)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 下垂体腺腫 / インプリンティング / DNAメチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
以前に実施した正常下垂体および下垂体腺腫におけるmiRNAマイクロアレイ解析の生データを再解析した。シグナル強度が100以上で,正常下垂体に比べ2倍以上のシグナルの差異があるものを選んだ。ACTH・FSH/LH・ナルセル腺腫いずれにおいても低下していた24種のmiRNAのうち23種が14p32インプリンティング領域に位置するmiRNAであった。一方、14p3領域の33種のmiRNAがGH腺腫で発現増加が認められた。qRT-PCRで確認したところmiR-127-3p, MiR-495, miR-487b, miR-154では正常下垂体に比してGH腺腫で有意な発現増加を、FSH/LH腺腫では発現低下を認めた。 そこで、14p32インプリンティング領域の発現を調節しているIG-DMRのCG4領域の4ヵ所のCpGおよびMEG3-DMR内の8ヵ所のCpGのメチル化状態をパイロシークエンシング法にて解析した。 2種の正常下垂体においてはIG-DMRおよびMEG3-DMRの12箇所のメチル化は40-70%であった。2種のGH腺腫においては40-100%で、発現上昇から期待した低メチル化は認めなかった。MS-MLPA法でのMEG3の低メチル化を認めた1種では特定のCpGの低メチル化を認めたため、バイサルファイトシークエンシング法で確認した。その結果、同部位に非メチル化を認めたが、全体的(8ヵ所)には66%のメチル化であった。1種のFSH/LH腺腫ではIG-DMRで30-50%, MEG3-DMRで40-70%と低発現を説明しうる高メチル化は認めなかった。一方、正常下垂体のMEG3-DMRサルファイトシークエンシング法では75%のクローンのすべてのCpG部位にメチル化を認めたことから、成人下垂体において14q32のインプリント機構は保持されていることが強く示唆された。
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