2016 Fiscal Year Research-status Report
alternative Th17細胞を標的とした慢性移植片対宿主病治療の開発
Project/Area Number |
15K09503
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
前田 嘉信 岡山大学, 大学病院, 講師 (60403474)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 慢性GVHD |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス慢性GVHDモデルには、最も汎用されるドナーにB10.D2、ホストにBALBcを使ったマイナー抗原不一致移植マウスモデルを用いた。IL-17産生T細胞におけるIFN- gamma産生能と転写因子ROR- gamma tおよびT-betの発現解析から、classical Th17 (IL17+IFN- gamma)に比べalternative Th17(IL-17+ IFN- gamma +)が優位であることを明らかにした。 次に、マウス慢性GVHDモデルに抗p40抗体(500microg/body)を移植後day1から3日毎にday28まで静脈注射し、コントロールとして生食を投与した。結果、GVHD臨床スコア、病理スコアでも改善することが明らかとなった。さらに脾臓、リンパ節、皮膚からの細胞を解析しclassical Th17 (IL17+IFN-gammaに比べalternative Th17が優位であるかと確認した。また、Th1細胞も抑制された。 以上から、抗p40抗体により、Th1とalternative Th17の両方が抑制されることにより、慢性GVHDが軽減させることが明らかとなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備実験や準備が相当進んでいたため、研究の大まかな部分が達成せれた。 B10.D2にIL-23欠損マウスをバッククロスするのに時間を要しているためまだ達成できていない。 肺病変についても検討中であるが、着実に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
B10.D2にIL-23欠損マウスをバッククロスが完了しだい、IL-23の慢性GVHDにおける役割を検討する。 肺病変についても検討する。
|
Causes of Carryover |
物品費が予定より少なく、予定した額より次年度使用額が0より大きくなった
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
翌年度は今年の残った助成金と合わせて物品費として使用する予定
|