2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive analysis of GVHD regulated cells by high dimensional cytometry and identification of prognostic factors
Project/Area Number |
15K09508
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
村瀬 和幸 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90444918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 勉 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40404602) [Withdrawn]
小船 雅義 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (90336389)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | GVHD / 高次元サイトメトリー法 / Treg / BH3 profiling |
Outline of Annual Research Achievements |
同種造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(以下cGVHD)においては、その重症度の個人差が大きいことから、GVHD予測因子の同定や新規制御法の開発が望まれている。最近、CD4陽性調節性T細胞(Treg)、Tfh、iNKTおよびB-regといったGVHD制御細胞が報告されているが、それらを包括的に解析した研究はない。これまで申請者は、BH3 profiling をもちいた検討で、Tregの欠乏はcGVHDの重症度と相関し、さらにTregのアポトーシスの起こり易い状態(Priming)が関与していることを明らかとしてきた(Murase K1st, Haematologica, 2014)。本研究では、BH3 profilingに高次元サイトメトリー法を併用することで、移植後のcGVHD制御細胞を包括的に解析し、cGVHDの病態を明らかとするとともに、新規治療法開発に発展させることを目的とした。 まず末梢血単核球における各種の免疫制御細胞を同定し、それぞれのおよびSPADE treeを作成した。さらに免疫制御細胞におけるBH3 profilingを施行し、各種分画におけるprimingの差を検討した。その後、同種造血幹細胞移植後の患者末梢血単核球において、BH3 profilingを施行し、GVHD発症患者で免疫制御細胞のBH3 primingが高値となり、Apoptosisしやすい状態であることが判明した。続いてcGVHDマウスモデル作成し、経時的に末梢血でのBH3 profilingを行った。その結果、Tregの細分画にて、healthy donorとGVHD状態、IL-2 treatment後でPrimingの変化を認めた。これによりcGVHDの発症予測に応用できる可能性が示唆されcGVHDの改善も認めた。
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