2017 Fiscal Year Annual Research Report
Pathogenetic relevance of inflammatory cytokines and autoimmunity in arthritis
Project/Area Number |
15K09518
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松本 功 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30343081)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 関節リウマチ |
Outline of Annual Research Achievements |
(A)関節炎におけるTIARP蛋白の病因的意義と治療応用探索ーヒト及びマウスの解析関節炎において、ヒトでも高発現しているSTEAP4及びExon3欠損バリアントの発現をヒト単球で解析し、両者とも関節リウマチ患者で特異的に発現が上昇し、CRPと発現形態がリンクしていた。機能解析のため、STEAP4及びバリアントをTHP-1細胞に遺伝子導入し、バリアント移入細胞ではLPS刺激によるIL-6が著減し、TNFaは著増した。これらはNF-kBやSTAT3経路の変調による発現変動と考えられ、バリアントも炎症性サイトカインのコントロールに重要な役割を果たすことが明らかにされた( Ebe H, et al. Clin Exp Immunol.2018)。また、Exon3欠損バリアントの局在を蛍光免疫染色、核分画を分けたウエスタンブロットで確認し、核内に局在することが判明した。現在論文を投稿している。
(B)抗シトルリン化蛋白抗体の産生制御メカニズム GPI誘導関節炎を用いて、シトルリン化蛋白の経時的な変動を調べた。血中では、シトルリン化120kD蛋白が疾患活動性に応じて変動することが判明し、この蛋白をinter alpha tripsin inhibitor heavey chain 4(ITIH4)と同定した。また、皮膚、関節でもシトルリン化蛋白が関節炎に関連して出現し、これら蛋白がITIH4であるのか、また抗シトルリン化蛋白抗体との関連を検索中である。
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