2017 Fiscal Year Annual Research Report
Detection of biomarkers in pre-treatment serum which predict the clinical remission on the treatment with biologics in rheumatoid arthritis.
Project/Area Number |
15K09524
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉崎 和幸 大阪大学, 産業科学研究所, 特任教授 (90144485)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 免疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.緒言 関節リウマチ(RA)治療において分子標的治療薬が開発され有効性が示されているが、患者個々の治療効果については不明のため、担当医は治療薬選択が困難で患者に不安を与えている。今や選択薬の治療効果を予め知ることが切望されている。そこで、治療前に予測可能とするバイオマーカーを見つけ出し、RA分野においても、最適の治療薬の選択を可能にする個別化医療を目指す。 2.研究方法と結果 1)後向き観察の予備研究 RA100余名の患者の治療前血清を用いて31種のバイオマーカーを測定した。マーカーと効果との関連性をMultiple linear analysisで、寛解になる確率をMultiple logistic analysisで求めた。その結果、トシリズマブ(TCZ)治療において8種のマーカーと治療効果との相関がR2=0.646、p<0.0001、寛解となる確率はROCカーブでAUC=0.850、P=0.0004と良好な相関が得られた。以上の結果高い相関性が認められた。 2)後向き観察の研究 予備研究確認のため別のRA150余名の患者を対象とした。TCZ、インフリキシマブ(IFX)の24週後の治療効果をDAS28(ESR)で判定した。約100項目のマーカーを測定した。統計学的解析は、LASSO法を用いた。その結果TCZの場合10の項目が、IFXの場合6~8の項目が選択された。選択された項目に両治療群で共通性が乏しかった。24週後の寛解はTCZの場合AUC=0.9、IFXの場合AUC=0.8で、高い確率で予測出来ることが示された。 3)前向き観察の研究 対象患者が少ないため安定した結果が得られにくいので検体数を増やしている。ただIFXの場合確認できる傾向が示された。 3.結語 治療前に寛解を予測することが可能であること、またIL-6阻害とTNF-α阻害とでは作用機序が異なることが示唆された。
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[Journal Article] Tentative diagnostic criteria and disease severity classification for Castleman disease: A report of the research group on Castleman disease in Japan.2017
Author(s)
Fujimoto S, Koga T, Kawakami A, Kawabata H, Okamoto S, Mizuki M, Yano S, Ide M, Uno K, Yagi K, Kojima T, Mizutani M, Tokumine Y, Nishimoto N, Fujiwara H, Nakatsuka SI, Shiozawa K, Iwaki N, Masaki Y, Yoshizaki K.
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Journal Title
Mod Rheumatol.
Volume: 7
Pages: 1-7
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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