2015 Fiscal Year Research-status Report
肺局所制御性B細胞の新規同定と慢性気道炎症抑制機構解明の基盤研究
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15K09559
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
川山 智隆 久留米大学, 医学部, 准教授 (80289389)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 制御性B細胞 / 気管支喘息 / 気道炎症抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 被験者からの制御性B細胞およびB10細胞の検出 健常人から得られた末梢血単核球(PBMC)を用いて、PMA、IonomycinおよびLPS存在なし(制御性B細胞)あるいは存在下(B10細胞)ではいずれもIL-10陽性細胞は検出されなかった。 2. ぜん息患者と健常人との比較 ぜん息患者および健常人はそれぞれ5例の登録を行った。誘発喀痰において、約0.5~1.0%のリンパ球が検出されることが分かった。フローサイトメトリー法によってそのうち約80~90%がT-リンパ球(CD3陽性細胞)で、残りの10~20%がB-リンパ球(気道局所におけるB-リンパ球)であると判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
過去に報告(Kalampokis I, et al. IL-10-producing regulatory B cells (B10 cells) in autoimmune disease.Arthritis Res Ther. 2013;15. Yoshizaki A, et al. Regulatory B cell control T cell autoimmunity through IL-21-depedent cognate interactions. Nature 2012;8:264-8.)されているヒトにおける末梢血でのIL-10陽性B細胞の同定方法では同定が困難でることが判明した。自然発現ではIL-10産生の検出は極めて困難である。したがって、他の方法での検出を試みる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
1. ぜん息モデルマウスによる気道局所制御性B細胞検出 卵白アルブミン(OVA)で感作したぜん息マウス(Balb/c)における気道(BALF)、所属リンパ節および脾臓由来の制御性B細胞(CD1dおよびCD5陽性)あるいは刺激培養下B10細胞を感作前後で検出する。
2. ヒトにおけるIL-10陽性B細胞の検出 ODN2006存在下でヒト末梢血単核細胞(PBMC)を0、6、24、48および72時間培養し、それぞれの状態でのIL-10陽性B細胞をフローサイトメトリーで検出する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度で一部計画書通りに研究が進まず、それに使用する試薬を購入しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の実験試薬および実験動物の購入に充てる予定である。
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Research Products
(3 results)