2015 Fiscal Year Research-status Report
気道ウイルス感染が喘息発作に及ぼす影響に関する前向きコホート研究
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15K09579
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
皿谷 健 杏林大学, 医学部, 助教 (40549185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 博一 国立感染症研究所, その他部局等, その他 (20391807)
石井 晴之 杏林大学, 医学部, 准教授 (30406970)
倉井 大輔 杏林大学, 医学部, 助教 (60530665)
滝澤 始 杏林大学, 医学部, 教授 (80171578)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ウイルス / 気管支喘息 / 呼気凝集液 / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
現時点までおよそ60症例の喘息患者の安定期または発作期でのstudy enrollmentを 行い、順調に遂行できている。呼気凝集試験、呼気NOの測定、各ポイントでの全身状態の評価、鼻咽腔での拭い液の保存(ウイルス陽性の有無の検討)喘息コントロールの評価(ACT score)も行っている。ただし患者の都合により、外来患者ではday1,7, 30, 入院患者ではday1, 7, 14, 30での検体採取がプロトコール通りに行えない場合もあるが、ほぼ予定どおりに遂行できている。これまでのpreliminary dataとして2015年4月の第89回感染症学会総会にて発表を行った。気管支喘息発作の入院患者では発作の外来治療が可能であった群よりもウイルス陽性率が有意に高かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
外来での喘息発作時での血液ガス測定などが困難な場合がありデータの 欠損があるが、安定期、発作期での評価は継続して行っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
全体の症例数は今後も予定通り増やしてく方針である。今後は予定通り、喘息以外の疾患のstudy enrollmentも行っていく予定である。 各検体の中間解析を2016年度に一度行う方針である。
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Causes of Carryover |
喘息患者のstudy enrollmentが若干の遅れがあるため安定期及び発作時の呼気凝集液のサイトカイン測定及び、鼻咽腔拭い液のウイルスの検出が部分的に施行できていないことから当該年度の使用学の一部は次年度使用の予定とした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
気管支喘息患者のenrollmentは継続しつつ、他疾患(COPD増悪、感冒、肺炎、気管支拡張症、間質性肺炎)での横断的研究を順次追加する。各疾患に関しては呼気凝集液検査、呼気NO、鼻咽腔拭い液によるウイルスの検出は喘息患者と同様に行う。症例数がある程度揃った段階で中間解析を行う予定である。
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