2017 Fiscal Year Research-status Report
クラッベ病における骨髄移植を越える新規治療法の開発
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15K09594
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
近藤 洋一 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40284062)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | クラッベ病 / 骨髄移植 / 髄鞘修復 / オリゴデンドロサイト前駆細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請で提案していた骨髄移植と他の方法の組み合わせによってクラッベ病の治療効果を相乗的に改善することについては、米国のグループから類似した報告が相次いでなされた (Hawkins-Salsbury, J. Neurosci. 35: 6495-505, 2015 ; Marshall, M. S., Mol. Ther. 26: 874-889, 2018)。そこで、次段階の治療法のアプローチ開発として、移植する治療用細胞をマウスではなく、ヒト由来のものに変更して、細胞の生着について基礎検討を行った。ホストの髄鞘形成不全マウスには免疫不全を導入する必要があり、現在得られる最も完全な免疫不全バックグラウンドを使用したところ、生着は不良であった。免疫不全により髄鞘再生に必要なサイトカインや成長因子が欠乏しての結果と考えて、現在、他の免疫不全バックグラウンドで移植実験を再試行している。当該年度での論文の発表等はなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者は平成28年4月より岡山大学から大阪医科大学へ教授として研究施設を移った。以来、研究環境の整備や動物コロニーの立ち上げなど種々の要因のため研究が遅れた。特に大学の教育業務と管理業務が増大し、当初予定していたエフォートを研究に当てられなくなった。研究に協力してくれる人員を平成29年度に1名得て、研究は進み始めたものの期間延長が必要となった。平成30年度にさらに1名の協力者を得て、研究を遂行していく。
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Strategy for Future Research Activity |
申請者が提案していた骨髄移植と他の方法の組み合わせによってクラッベ病の治療効果を相乗的に改善することについては、米国のグループから類似した報告がなされたため、治療法のアプローチを変える必要があると考えている。臨床応用へ向けた細胞治療の可能性を提案するため、現在、ヒト由来のグリア前駆細胞を免疫不全/髄鞘形成不全マウスに移植する基礎検討を行っており、続いて免疫不全/クラッベ病モデルマウスへの移植を試みる予定である。
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Causes of Carryover |
(理由)研究代表者は平成28年4月より岡山大学から大阪医科大学へ教授として研究施設を移った。以来、研究環境の整備や動物コロニーの立ち上げなど種々の要因のため研究が遅れた。特に大学の教育業務と管理業務が増大し、当初予定していたエフォートを研究に当てられなくなった。以上の理由から研究の進捗が遅くなり、次年度使用額が生じた。 (使用計画)研究環境については研究人員を含め整ってきたため、進捗の遅れを取り戻すよう研究を進める予定である。研究計画の内容については変更が生じており、現在、そのための基礎検討を予定通りに行っている。
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