2017 Fiscal Year Research-status Report
子宮内感染による臍帯由来間葉系幹細胞プロファイル変化と脳白質損傷治療効果への影響
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15K09708
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
滝 敦子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (20614481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 泉 東京都立多摩総合医療センター(臨床研究・教育研修センター(臨床研究部)), 産婦人科, 医員 (80780303)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 臍帯由来間葉系幹細胞 / 脳室周囲白質軟化症 / 早産児 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠合併症による臍帯由来間葉系幹細胞の性質変化を検討する臨床研究について、関連病院である土浦協同病院、川口市立医療センター、都立多摩総合医療センターとの共同研究により、解析に必要な症例数を集めている。これらの施設では、研究への同意を得られた症例について、臍帯を採取し冷蔵保存した後、抗生剤入りPBSで洗浄し、短冊状にしてSTEM CELL BANKERに包埋して-80度で凍結保存した。検体採取施設の担当者は、母体臨床情報(年齢、妊娠合併症、既往歴など)、胎盤・臍帯病理情報、新生児臨床情報(在胎週数、出生体重・身長・頭囲、性別、疾患名、出生後の治療、予後)を収集し、匿名化し情報を収集している。 検体は匿名化された後、当院に送付され、解析を行う予定であるが、凍結した検体から解析可能な臍帯由来間葉系幹細胞を培養可能かどうかを確認するための実験を行った。関連病院で凍結保存された臍帯を37度で解凍し、約2mm角の小片にし、outgrowth法にて初代培養を行った。在胎23週~29週まで9個の臍帯で行ったが、凍結処理までの冷蔵保存期間9~24時間、初代培養開始までの凍結期間31~47日で全例で、間葉系幹細胞の培養が可能であった。凍結処理までの冷蔵保存期間と凍結期間による培養細胞の増殖速度の差を認めず、凍結した臍帯から培養した臍帯由来間葉系幹細胞を用いて、解析評価を行うことが可能であると考えられたため、プロファイル解析をすすめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者の所属する東京医科歯科大学医学部付属病院にて合併症妊娠の臍帯を収集がすすまなかったため、臨床研究が遅れている。関連病院である土浦協同病院、川口市立医療センター、都立多摩総合医療センターとの共同研究により今年度内に症例数を増やして解析をすすめる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
関連病院である土浦協同病院、川口市立医療センター、都立多摩総合医療センターとの共同研究を開始したため、今年度内に症例数を確保して解析をすすめる予定である。
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Causes of Carryover |
臨床研究の検体収集が当初の計画よりすすまなかったため、プロファイル解析ができず、平成29年度の支出額が少なくなった。 今年度は臨床検体のプロファイル解析のために使用する予定である。
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Research Products
(1 results)