2017 Fiscal Year Annual Research Report
Intragenic copy number variation within human epiplakin 1 (EPPK1) generates variation of molecular size of epiplakin
Project/Area Number |
15K09746
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
石川 一志 大分大学, 医学部, 助教 (80600452)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 浩光 大分大学, 医学部, 客員研究員 (70330826)
工藤 純 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80178003)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | エピプラキン / 遺伝子 / コピー数多様性 / HeLa細胞 / HaCaT細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
エピプラキンはヒトではBドメイン構造が13個存在すると報告されていた。一方種々のヒト細胞では、エピプラキンのサイズが異なることも知られていた。そこで昨年SCC25、 KU-8、NHSAEの3種の細胞のエピプラキンの遺伝子の長さを比較したところ、SCC25、KU-8細胞では、3’側の繰り返し回数はともに5/5であったが、久留米大学から提供を受けたNHSAEは、7/5であった。新しく購入したNHSAE の遺伝子は、久留米大学から提供を受けたNHSAEの遺伝子と異なっている可能性を考え、3’側の繰り返し回数を再度long PCR で確認したところ、5/5であった。これは、免疫ブロットのデータと一致し、エピプラキンの蛋白質のサイズの変化は、遺伝子のサイズの変化で説明できることが明らかになった。さらにHeLa、HaCaT細胞の3’側の繰り返し回数を調べたところ、それぞれ6/4、9/7であり、エピプラキンのサイズを免疫ブロットで確認したところ、HeLa 細胞では、555kDaの上下に2本のバンドが見られ、HaCaT細胞では、その高分子側に、2本のバンドが見られた。この実験からもエピプラキンの分子サイズの多様性は、遺伝子サイズの多様性から矛盾なく説明できることが判明した。 一方アトピー性皮膚炎の原因の一つにフィラグリン遺伝子異常が知られているが、エピプラキンは分子構造が類似している。そこで、エピプラキンの遺伝子の多様性を、正常人とアトピー性皮膚炎について調べることにした。またリピート数の多様性は、いかに遺伝するのか、あるいは減数分裂時に組み換えが生じるのかを、両親とその子の遺伝子で明らかにしようとした。 正常人13人とアトピー性皮膚炎10人について、エピプラキンの遺伝子の長さを比較したところ、サイズの分布の片よりは見られなかった。親と子の3組の解析では、親のリピート数を子は受け継いでいた。
|