2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K09748
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
齋藤 昌孝 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30306774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山上 淳 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80327618)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脂質ラフト |
Outline of Annual Research Achievements |
尋常性天疱瘡の病態における脂質ラフトの役割を示すため、尋常性天疱瘡抗体の存在下でデスモグレイン3(Dsg3)ならびに他のデスモゾーム関連蛋白の脂質ラフトへの分布にどのような変化がみられるのか、形態学的および生化学的解析を継続している。研究を行う上で最も重要となる、尋常性天疱瘡患者血清の抗体プロファイリングをELISA法にて引き続き行っている。また、尋常性天疱瘡抗体により細胞表面に分布するDsg3分子がクロスリンクされることで、Dsg3分子と脂質ラフトとの関連性が強まり、p38MAPK等の一連の細胞内シグナルを惹起するかどうかを、抗体の有無または阻害剤の有無で比較し検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
尋常性天疱瘡患者血清の抗体プロファイリングは順調に行われている。一方で、尋常性天疱瘡抗体によってクロスリンクされたDsg3分子と脂質ラフトとの関連性が強まることを示唆する実験結果が得られていない。そのため、細胞内シグナルを惹起するかどうかを検討する段階に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
尋常性天疱瘡抗体によってクロスリンクされたDsg3分子と脂質ラフトとの関連性が強まることを示唆する生化学的および形態学的データが得られるかどうか、条件設定も含めて再検討する方針である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額の発生は、効率的な物品調達を行った結果がであり、翌年度の消耗品購入に充てる予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の予定に比べて解析が遅れているため、平成27年度の研究費に未使用が生じたが、平成28年度に行う予定の研究計画と合わせて実施する。
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