統合失調症の脳内グルタチオンと脳構造・血流への影響

2017 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 15K09826
• Research Institution: Kyoto University
• Principal Investigator: 吉原 雄二郎 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00529464)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 杉原 玄一 京都大学, 医学研究科, 助教 (70402261)
• Project Period (FY): 2015-04-01 – 2019-03-31
• Keywords: グルタチオン / スペクトロスコピー

Outline of Annual Research Achievements

当初の計画と異なり、末梢血のグルタチオンの研究から日内変動、隔日変動が報告されていること、また、動物脳内のグルタチオンでも日内変動が指摘されていることから、健常者での日内変動・隔日変動の検討が追加された。平成28年度は、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院・医の倫理委員会を申請書類が認可された。平成29年度は、グルタチオン測定のため、シーメンス社よりMEGA-PRESSの使用の許可を得て、Phantom及び、生体脳での濃度測定実験を実施している。実験に際しては、京都大学大学院医学研究科附属脳機能総合研究センターと明治国際医療大学との共同作業を実施している。現在、MEGA-PRESSまたは、PRESSを使用するかを検討中である。期間とシーメンス3TのMRI・TimTrioの使用期限から健常者の３群（運動群、偏食群、運動・偏食なし群）での比較は、中止した。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

グルタチオン測定のための撮像条件確定に時間を要している。また、当初の計画から追加実験が発生したこと、MEGA-PRESSの使用許可までに時間を要している。

Strategy for Future Research Activity

早期にグルタチオンの濃度測定の撮像条件・撮像データからの計算方法を確定化する。確定後は、濃度を変えたファントム実験と健常者での日内・隔日変動、統合失調症群と健常者群での測定を並行して実施する予定である。

Causes of Carryover

理由：研究計画が遅れており、被験者の撮像に、至っていないため、被験者への謝金が発生しないため、０より大きい額となっている。
使用計画：MRI・ヘリウム代が使用料として支払われる。Phantom実験のための試薬料金・作成費、被験者への謝金が発生する。