2017 Fiscal Year Annual Research Report
Pathogenesis and diagnostic approach for cerebral amyloid angiopathy by focusing transient focal neurological episodes
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15K09837
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中島 誠 熊本大学, 医学部附属病院, 特任教授 (90530147)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 神経症候学 / 脳表へモジデローシス / 限局性くも膜下出血 / 一過性脳局所徴候 / 脳皮質下出血 |
Outline of Annual Research Achievements |
限局性くも膜下出血および脳表ヘモジデローシスを来した患者の後ろ向き解析を進めるとともに,MRIで検出された新たな症例を収集した.当該年度においては,新たに6例があり,うち3例でAβによるアミロイドアンギオパチーが疑われた.また1例は遺伝型アミロイドーシスであり,残り2例は血管炎に伴うものと考えられた.一方他施設における脳表ヘモジデローシス症例については,症例数があまり増加せず,引き続き症例の蓄積を依頼し,継続する方針とした. 一方新たな研究として,一過性脳局所徴候(TFNE)の臨床的意義を検証するため,TFNEを来した過去の症例を,Aβ型のアミロイドアンギオパチー症例と,遺伝性ATTR型アミロイドーシスの患者に分類して特徴を検討した.遺伝性ATTR型アミロイドーシスにおいては,幻覚を中心とする視覚症状を有する症例が多く,一方Aβ型においては,高血圧などの血管リスク因子を有する症例が多く見られた.TFNEの症候自体には,特徴的な差違は認められなかった.これらの結果を,国際アミロイドーシスシンポジウムにおいて発表した. このほか,本研究課題に関連して脳血管性認知症の治療薬に関するreview論文の執筆に加わった.この中で,カナダを初めとする欧米の研究者とともに,脳血管性認知症に関する論文のreviewを行い,論文の加筆修正を行った上で,最終的に共著者として英語論文をJournal of American Heart Association誌(Open Access)に発表した.
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Therapeutic Strategies and Drug Development for Vascular Cognitive Impairment2017
Author(s)
Smith EE, Cieslak A, Barber P, Chen J, Chen YW, Donnini I, Edwards JD, Frayne R, Field TS, Hegedus J, Hanganu V, Ismail Z, Kanji J, Nakajima M, Noor R, Peca S, Sahlas D, Sharma M, Sposato LA, Swartz RH, Zerna C, Black SE, Hachinski V.
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Journal Title
J Am Heart Assoc
Volume: 6
Pages: e005568
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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