2015 Fiscal Year Research-status Report
精神症状(BPSD)を主体とする新規PS1変異アルツハイマー病モデルマウスの開発
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15K09840
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
川又 純 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60360814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下濱 俊 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60235687)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | BPSD / アルツハイマー |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、本研究のモデルとなったDelta27+Arg278Gly(AGA>GGA)患者の臨床症状の経過を見ており、あわせてその遺伝子変異と臨床症状の論文を作成している。 本研究の中心となるトランスジェニックマウス作成において、表現型の発現を期待するための、モデルの設計を再検討している。つまり、アルツハイマー病のモデルマウスとして使用されるAPPswe/PS1dE9マウスでは、APPおよびプレセニリンの2つの原因遺伝子の変異が表現型の発現のために必要とされており、Delta27+Arg278Gly(AGA>GGA)の単独変異で、表現型を得るために、どのような変異を組みわせるべきか、または、生後にどのような負荷を加える事で表現型を得られるかを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでのアルツハイマー病のモデルマウスの研究を再調査し、表現型を得やすいモデルマウスの再検討を余儀なくされている現状がある。トランスジェニックマウスの作成、表現型の確認には時間がかかるため、できるだけ表現型の得やすい設計が求められる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究のモデルとなったDelta27+Arg278Gly(AGA>GGA)患者についての投稿を行う。 上記遺伝子変異を基礎にした、より表現型が得やすい設計のトランスジェニックマウスの確立を急ぐ。
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Causes of Carryover |
表現型を得やすいトランスジェニックマウスの設計のために、計画が遅れ、トランスジェニックマウス作成に関わる費用が使用されなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度にトランスジェニックマウスの作成が予定されており、それに関わる費用が必要とされる予定である。
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[Journal Article] Evaluation of oxidative stress in the brain of a transgenic mouse model of Alzheimer disease by in vivo electron paramagnetic resonance imaging.2015
Author(s)
Matsumura A, Emoto MC, Suzuki S, Iwahara N, Hisahara S, Kawamata J, Suzuki H,Yamauchi A, Sato-Akaba H, Fujii HG, Shimohama S.
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Journal Title
Free Radic Biol Med.
Volume: 85
Pages: 165-173
DOI
Peer Reviewed