2015 Fiscal Year Research-status Report
児童思春期の学校における自殺関連要因の前方視的研究
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15K09854
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
齊藤 卓弥 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (20246961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 俊彦 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, その他部局等, その他 (40326054)
角間 辰之 久留米大学, 付置研究所, 教授 (50341540)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 自殺 / 心理学的剖検 / 児童思春期 |
Outline of Annual Research Achievements |
従来日本で使用されていた成人用の心理学的剖検アニュアルを基に海外の複数(アメリカ、イギリスのマニュアル)の児童思春期用の心理学的剖検マニュアルを参考にし、本研究のために児童思春期用の半構造化面接用の心理学的剖検マニュアルを作成した。分担研究者とともにそのマニュアルの妥当性について検討し、本研究で得られた質的なデータの解析法について検討を行った。また、アメリカ精神医学会に参加し海外の児童思春期の自殺研究に関わる専門家と児童思春期の自殺に関わる要因に関しての最新の知見に関して意見の交換を行った。 札幌市教育員会と自殺予防対策共同研究事業ワーキンググループを立ち上げ札幌市の小学校、中学校、高校の教員並びにスクールカウンセラーと隔月ごとに対象のリクルートについての会議を開催し、対象のリクルートを円滑に行える体制を確立した。また、児童思春期の自殺に関しての講演を札幌市の教員を対象に6回行い本研究の理解と協力を求め、今後の対象のリクルートを推進する試みを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、当初の予定に従って心理学的剖検の児童思春期ようのマニュアルの作成及び対象のリクルートのための体制作りは円滑に行うことができたが、今年度は対象のリクルートは行うことはできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度構築した自殺予防対策共同研究事業ワーキンググループとの連携を維持しながら、当初予定した、6歳から18歳の自殺企図を図った男・女(30名)と性別・年齢で合致する健常群(30名)のリクルートを早急に行い。作成した心理的剖検マニュアルに基づき、半構造化面接を本人、家族、学校関係者に行い自殺行動に関連する要因を抽出する。また症状評価尺度を用いて精神症状および臨床的背景を評価し、さらに、対象者の継続した追跡調査を行う。今年度リクルートが困難だったことから、自殺予防対策共同研究事業ワーキンググループとの定期的な連携に加えて児童思春期の自殺に関する啓蒙・対応に関する冊子の作成などを行い本研究の意義と存在を教育者のみならず対象となる児童思春期の自殺未遂者及び家族にも研究への参加を促す試みを食いかしていく予定である。また、国内外の児童思春期の自殺に関する専門家と自殺予防に関する介入法について意見交換を継続していく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度対象のリクルートが予定より遅延したため当初の計画と予算の使用額と差異が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度のリクルートできな対象のために次年度の予算を繰り越し、対象のリクルートを円滑にするために新たに冊子の製作に予算を使用する。
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Research Products
(3 results)