2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Pathogenesis study of the diagnostic marker with sensory impairments in the autism spectrum disorders
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15K09865
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
安田 由華 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (20448062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山森 英長 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (90570250)
藤本 美智子 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (50647625)
藤野 陽生 大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (20707343) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 診断マーカー / 感覚障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
年齢と性別をマッチさせた自閉スペクトラム症群(ASD)と健常群(HC)において、刺激に対する痛覚閾値を定量化し群間比較を行った。刺激には、知覚・痛覚定量分析装置(Pain Vision;ニプロ)と温冷痛覚刺激装置(PTHWAY: Medoc)を用いた。また、痛みを感じるだけの十分な刺激量(痛み耐性閾値)を同定し、痛み耐性閾値における痛みの主観的評価を測定した。この際、visual analogue scale(VAS)により痛みの強さ、McGill Pain Questionnaire(MPQ)により痛みの質の感覚的側面と感情的側面の両方を定量した。その結果、痛みを感知する閾値と、痛み耐性閾値において、2群間における有意差を認めなかった(電気: p = 0.044, 冷: p = 0.011, 温: p = 0.042)。また、電気刺激と冷刺激に対する痛みの感情的側面におる感覚は、ASD群において、HC群よりも有意に低かった(electrical: p = 0.0071, cold: p = 0.042)。以上より、ASDでは、痛みの身体的感覚に障害がないが 、痛みを認知する過程の障害の可能性が示唆された。また、今回用いた痛みの感覚の測定方法は、ASDの感覚障害の同定において、有益である可能性が示唆された。以上は報告済みである(yasuda et.al, Ann Gen Psychiatry .2016.15:8.)。本年度は、ASDとの鑑別が問題となっている統合失調症において、疼痛刺激によるデータを収集し、ASD群と性別と年齢をマッチさせて比較検討した。その結果、統合失調症群ではよりVASによる痛み(p=0.008)と不快感(p=0.003)を感じにくかった。今後、データを蓄積し、疼痛検査の診断マーカーとしての有益性について明らかにしていく必要性が示唆された。
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Research Products
(4 results)