2016 Fiscal Year Research-status Report
新興国赴任者のメンタルへルス支援体制整備に向けた研究
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15K09877
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
勝田 吉彰 関西福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (00258229)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 海外在留邦人 / 多文化メンタルヘルス / ミャンマー / 途上国医療事情 |
Outline of Annual Research Achievements |
ミャンマー現地調査を平成28年9月と平成29年2月の2回おこなうとともに、日本国内およびミャンマーの学会での演題発表、論文発表をおこなった。 1.現地在留邦人対象の調査:現地日本人会関係者対象のアンケート調査および聞取りをおこない、平成28年度現在の状況についてデータ収集をおこなった。 2.現地公的機関および医療機関における情報収集:JETROヤンゴン事務所にて聞取りをおこなった。また、医療関係者との情報交換で邦人の受療状況の把握をおこなった。 3.4th Myanmar Mental Health Conference(ミャンマー精神医学会)にて招待講演に応じ、日本の産業精神保健の最新動向について講演をおこないノウハウ提供をおこなった(How to perform checks and improve employees’ psychological environment- Introduction of a new stress check system in JAPAN -)。また、同学会にて得られた現地精神科医療事情に関する知見を論文投稿おこなっている(ミャンマー精神科医療の現状と課題 -4th Myanmar Mental Health Conferencd演題から見えてくる現実ー.臨床精神医学 vol46(4)483-486)。 4.日本国内においては、日本ミャンマー友好協会例会等に出席しミャンマー進出関係者から情報収集をおこなった。日本精神神経学会、多文化間精神医学会、日本産業精神保健学会にて演題発表をおこなった。日本渡航医学会誌にて論文発表おこなった。 5.ヤンゴン日本人会会報への連載寄稿をおこない、研究成果を含む情報を現地日本人社会に伝えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.当初の予定どおり、現地にて在留邦人対象のアンケート調査・聞取り調査を実施しデータが得られている。 2.当初の予定どおり、現地にて公的機関関係者および医療関係者(日本人・ミャンマー人)との懇談を通じて環境変化についての情報が得られている。 3.現地医療関係者との関係強化が出来ており、学会における招待講演を実施するに至っている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.平成29年度は2回の現地調査を予定している。調査対象は日本人会関係者・医療関係者との継続的調査をおこなうとともに、企業関係者へ広げることを検討している。 2.知見の報告は、産業医学分野にも広げることを検討している(産業衛生学会等)
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Causes of Carryover |
旅費の執行にあたり、ミャンマーにおける高騰したホテル代が正常化に向かいつつあり、当初予定額を下回ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果発表のため学会旅費として使用する予定である。
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Research Products
(9 results)