2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K09892
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
倉田 聖 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (40423438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上谷 晃由 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師(病院教員) (00423450)
城戸 輝仁 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50403837)
望月 輝一 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80145094)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | リスク領域 / 心筋梗塞 / 心筋虚血 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、冠動脈CTアンギオグラフィのデータを用いて、冠動脈の支配領域(範囲)を自動計測するソフトウェアをこれまでに開発し、冠動脈狭窄の及ぼす支配かん流域を非侵襲的に評価する臨床応用について報告している(Kurata, et al. European Radiology 2014))。 本研究では、1)心筋梗塞症例における心臓MRIの梗塞イメージングと比較する臨床研究と2)豚摘出心でのex vivoイメージングを用いた基礎研究の2つのサブ研究を行い、CT解析ソフトウェアによる冠動脈支配領域の自動抽出による定量評価の精度を明らかにすることを目的としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)心筋梗塞症例における心臓MRIの梗塞イメージングと比較する臨床研究について 本サブ研究に適した症例について、当施設では循環器内科と共同研究として、また研究協力施設(オランダ・エラスムス大学)放射線科心臓CT 研究班と共同研究を行いながら症例・データを収集・解析を進めている。昨年(2015年)11月に2週間エラスムス大学に出張し、それまで収集された臨床情報や画像データの収集と確認、心臓MRIの解析を行うことができた。 また、研究の進捗、今後の方針について意見を交換することができた。 2)基礎臨床研究に関して: 食用豚の摘出心の入手について関係機関・保健所などと相談した。 通常の食用豚の摘出心は病原性の審査を行うために無作為に心臓に割(切り込み)を入れることを義務づけれられており、そうでない場合は1頭丸ごと購入する必要がある事が判明した。心臓外科手術トレーニング用の豚摘出心を用いる代替案も検討したが、割のない心臓を入手できたが、冠動脈を末梢まで造影し冠動脈CTを適切に描出できない場合があることがサンプル作成段階で判明した。 いずれも今回の摘出心による基礎研究に適さないことが判明した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は1)心筋梗塞症例における心臓MRIの梗塞イメージングと比較する臨床研究をメインとして症例を重ねていき、データを解析する予定である。
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Causes of Carryover |
食用豚の摘出心を用いた基礎研究(サブ研究)において、適正なモデル作成を安定して行うことが担保できずに基礎研究を中断したために、次年度使用額が生じました。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後は臨床研究のみを主軸に症例を重ねて解析、研究を進めていく予定にしています。
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