2017 Fiscal Year Research-status Report
Dual-energy CT画像を用いた肺高血圧患者の肺血流定量化法の確立
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15K09894
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
末吉 英純 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (40380894)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | dual energy CT / lung PBV / 肺血流量 / PTA |
Outline of Annual Research Achievements |
今までの、研究結果を基に、慢性肺塞栓症患者における肺高血圧患者の血管形成術前後でのDual-enkoergy CT画像を用いたlung PBV画像と核医学を用いたSPECT画像との比較、検討を行い論文として発表した。内容は以下の通りである。 目的:我々は、肺PBVおよびSPECT画像におけるバルーン肺血管形成術(BPA)による再灌流を評価した。方法:合計で、患者17人とセッション57人が評価された。解剖学的セグメントと生理学的領域(上/中/下)の両方に基づいたPre-BPAおよびpost-BPA、肺PBVおよびSPECT / CT画像を比較した。結果:BPA後は、ほとんどの低灌流/非灌流領域の血流増加に正の効果を有した。 一般に、PBV測定値とSPECT / CTとの間には高い一致率があった。結論:BPAはCTEPH患者の治療法として有望である。 SPECT / CT、および、PBVは、バルーン血管形成術を必要とする領域の評価に有用であった。 またlung PBV画像の肺血流定量化の支障となる血流の再分布の影響を抑えるため統計学的手法(分散値)を用いた評価法を検討中であり、一部の結果は学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は、当初予定していた慢性肺塞栓症患者における肺高血圧患者の血管形成術前後でのDual-enkoergy CT画像を用いたlung PBV画像と核医学を用いたSPECT画像との比較、検討に関しての論文発表が行え、おおむね順調に推移している。それらの研究を踏まえ、lung PBV画像の肺血流定量化の支障となる血流の再分布の影響を抑えるため統計学的手法(分散値)を用いた評価法の確立を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
Dual-energy CT画像を用いた肺高血圧患者の肺血流定量化法の確立を引き続き行う。具体的には、lung PBV画像の肺血流定量化の支障となる血流の再分布の影響を抑えるため統計学的手法(分散値)を用いた評価法を検討中である。一部はすでに学会発表を行ったが、さらに今後、学会発表や論文発表を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
次年度にlung PBV画像の肺血流定量化の支障となる血流の再分布の影響を抑えるため統計学的手法(分散値)を用いた評価法を研究予定であり、新たなデータ解析用PCやソフト、CDやDVDなどの購入に使用する。また新たな研究課題のための旅費や資料の購入費に使用する。
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Research Products
(3 results)