2018 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical Significance of Late Phase of Lung Perfusion Blood Volume (Lung PBV) Quantified by Dual-Energy Computed Tomography in Patients With Pulmonary Thromboembolism
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15K09894
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
末吉 英純 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (40380894)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | lung perfusion / dual energy CT / 慢性血栓塞栓性肺高血圧症 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、1本の論文が研究成果として学術雑誌に掲載された。内容は二重エネルギー式CT(dual energy CT)を用いる肺灌流血液量(肺PBV)評価を行い、バルーン肺血管形成術(BPA)前後の慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者における肺PBV、単光子放出型コンピュータ断層撮影(SPECT)およびカテーテル肺血管造影画像の間の相関を評価したものである。評価法としては合計17人の患者と57のセッションが3つのモダリティで評価された。セグメント肺灌流と肺PBVとSPECTにおけるその改善をBPA前後の参照標準としてのカテーテル肺血管造影と比較した。結果では、SPECTおよび肺PBVを使用してセグメント灌流欠陥を検出するための感度は、85%および92%、特異度は99%および99%、精度は92%および95%、陽性適中率は99%および99%であった。陰性適中率は88%と93%であった。 SPECTおよび肺PBVを使用してセグメント灌流改善を検出するための感度は61%および69%、特異度は75%および83%、精度は62%および70%、陽性適中率は97%および98%、そして陰性適中率は12%と16%であった。以上の結論として、肺PBVは、CTEPH患者における部分的肺灌流およびその改善の評価にSPECTよりも有用な手法であることを示した。BPAは今後、CTEPH患者にさらに広く行われていく治療法であり、dual energy CTを用いたBPA後の改善の評価が簡便にかつ患者の負担も少なく行える可能性を示した。 他にも一本の症例報告が学術雑誌に掲載され、また一本の論文を投稿中である。
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Research Products
(2 results)