2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of fusion peptides of beta-hairpin peptides and survivin binding molecules as cancer-specific internal radiotherapeutic agents
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15K09895
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
淵上 剛志 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授 (30432206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大庭 誠 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授 (20396716)
吉田 さくら 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 助教 (40736419)
中山 守雄 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 教授 (60164373)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | survivin / 内用放射線療法 / 癌 / ペプチド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、がん組織を選択的に攻撃できる内用放射線治療薬剤として機能しうる、最もがん選択的な蛋白の一つであるsurvivin (サバイビン)を標的とした放射性薬剤の開発を目的とした。 前年度開発したsurvivin高親和性ペプチド(r9-INC7)の抗腫瘍活性を行い、既存の低分子survivin結合分子のS12よりも高い抗がん活性を有することをMTTアッセイにて確認した。また、r9-INC7はsurvivinの退縮も伴うことが明らかになり、抗腫瘍活性は、survivinの機能阻害が関与していることが示唆された。 続いて、これまでに開発したsurvivin標的ペプチドのさらなる改良を行い、環状ペプチドや特殊アミノ酸を含む様々なアミノ酸にて置換したペプチド誘導体を開発し、いくつかのペプチド分子はsurvivinへの高親和性を示し、今後の内用放射線治療薬剤への展開が期待される。 また、がん細胞に殺傷性を示すことが報告されているSVS-1の67Ga標識誘導体である67Ga-NOTA-SVS-1を合成し、種々の細胞への取り込み評価を行ったところ、正常線維芽細胞である3T3-L1細胞と比較してがん細胞であるKB細胞とHeLa細胞への有意に高い細胞内取り込みを示し、高いがん細胞選択的な集積が認められた。従って、SVS-1はsurvivin標的分子などに導入することで、がん選択性の高い内用放射線治療薬剤やイメージング剤として展開できることが示唆された。さらに、SVS-1よりもさらに腫瘍への集積性や選択性の高いペプチド分子の探索を行い、いくつかのSVS-1のリシン残基をアルギニンを変換させたペプチド分子は、SVS-1と同程度あるいはそれよりも高い腫瘍への集積性を示した。今後はさらなる検討を行い、survivin標的分子に導入することで、内用放射線治療薬剤への展開を目指す。
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Research Products
(17 results)