2016 Fiscal Year Research-status Report
磁化率強調像とMRSによる出血・壊死イメージング:子宮肉腫の早期診断法の開発
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15K09927
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
竹内 麻由美 徳島大学, 病院, 講師 (90423417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 健司 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (70274222)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 子宮肉腫 / MRI / 機能画像 / MRスペクトロスコピー / 磁化率強調像 / 出血 / 壊死 / lipid |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度から継続して、引き続き子宮体部腫瘤を有する臨床症例について3 テスラMRI 装置を用いてMRI(拡散強調像による機能画像および磁化率強調像による出血イメージングを含む)およびMRS検査を施行した。前年度に得られた知見と矛盾なく、子宮肉腫の症例では従来の形態画像と比較して磁化率強調像が高感度に腫瘍内出血を検出可能であり、筋層病変では良性の筋腫との鑑別に、内膜病変では内膜癌との鑑別に有用性が示唆された。MRS検査ではlipidとcholineのピークの相補的評価による壊死イメージングが子宮肉腫の診断に有用と考えられた。 これらの知見について、日本医学放射線学会総会(2016年4月, 横浜)シンポジウム「Diagnostic imaging for gynecological malignancies with perspective on prognostic prediction」では「Uterine sarcoma」を担当、国際磁気共鳴医学会大会(2016年5月, シンガポール)にて「Clinical application of susceptibility-weighted MR sequences in the female pelvis」、北米放射線学会(2016年12月, シカゴ)にて「Diagnostic impact of susceptibility-weighted MR sequences in the female pelvis」および「Cystic uterine lesions: Wide spectrum of clinical and imaging manifestations, pitfalls, and problem-solving MR techniques」、欧州放射線学会(2017年3月, ウィーン)にて「Clinical impact of susceptibility-weighted MR sequences in the female pelvis」の発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の進捗状況として、引き続き順調に臨床症例での検討とデータの収集が進んでいる現状である。子宮肉腫症例における出血イメージングとして磁化率強調シーケンスおよび位相画像において検出された腫瘍内出血の有無について検証し、従来のシーケンスと比較して有意に描出能の向上を認めており、論文発表を予定している。また、壊死イメージングとしてlipidとcholineのピークと定量解析値について組織学的悪性度および壊死の存在について対比検討を行い、前年度に癌肉腫については論文報告(Acta Radiol. 2016)を行ったが、平滑筋肉腫、内膜間質肉腫等のまれな肉腫については、引き続き症例の蓄積中である。本研究に付随する成果として、良性の子宮筋腫が出血性梗塞により赤色変性をきたした症例では、磁化率強調像にて辺縁部の静脈内血栓が特異的なリング状の低信号域として描出される知見を認め、国際磁気共鳴医学会大会(2017年4月, ハワイ)にて発表予定「Red degeneration of uterine leiomyoma: Clinical utility of susceptibility-weighted MR imaging」である。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、症例数の少ない肉腫の組織亜型については引き続き症例の蓄積を行う。また、良性の筋腫については典型例のみならず変性やまれな組織亜型の症例についても同様の検討を行う。一定の症例数に達した時点で、磁化率強調像による出血イメージングおよびMRSによる壊死イメージングの子宮肉腫における診断能について統計的解析による検討を行う。また、従来の形態画像および機能画像との比較検討と、出血・壊死イメージングを追加したマルチ・パラメトリックな解析による診断能についても統計的解析による検証を行う。
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Causes of Carryover |
研究分担者の学会登録費の繰り越し(残金不足のため)、予定していた消耗品(ソフトウェア、データストレージなど)購入の次年度への繰り越し、論文投稿料等の次年度への繰り越しなど
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度での研究分担者の旅費、消耗品などの購入、論文投稿料等の成果報告にかかる諸費用など
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Research Products
(5 results)