2016 Fiscal Year Research-status Report
骨軟部腫瘍に対するCTガイド下凍結療法:基礎的研究と臨床試験
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15K09952
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
中塚 豊真 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (70303740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松峯 昭彦 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (00335118)
山門 亨一郎 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (20263022)
広川 佳史 三重大学, 医学系研究科, 講師 (30322738)
山中 隆嗣 三重大学, 医学系研究科, 助教 (80642074)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 骨軟部腫瘍 / 凍結療法 / 有痛性骨転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、骨軟部腫瘍に対するCTガイド下凍結療法の臨床試験への症例組み入れを継続中であり、来年度中には組み入れ終了の見込みである。 臨床試験の主要評価項目は安全性で、治療対象は従来の局所治療や化学療法が適応とならないか、もしくは奏功しなかった最大腫瘍径5cm以下の骨軟部腫瘍とし、有痛性腫瘍であるか否かは問わず、1ヶ月以上の生存が望める例を適格とした。 予定症例登録数は20例であり、本年度に登録した症例には重篤な合併症は出現していない。 副次評価項目は症状緩和率、抗腫瘍効果、凍結領域の大きさ、局所再発率、生存率であり、有痛性病変においては除痛効果が得られており、抗腫瘍効果も従来のアブレーション治療として行って来たラジオ波焼灼術(RFA)と遜色ないものと思われ、治療手技中の疼痛は従来のRFA治療よりも軽度で、鎮痛剤の使用頻度が少ない。 神経障害モデルの基礎実験(動物実験)に関しては、IRB承認後に予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
骨軟部腫瘍に対するCTガイド下凍結療法の臨床試験は、症例組み入れ途中であり、来年度中には組み入れ終了の見込みである。 本年度に登録した症例には重篤な合併症は出現していない。 有痛性病変においては除痛効果が得られており、抗腫瘍効果も従来のアブレーション治療として行って来たラジオ波焼灼術(RFA)と遜色ないものと思われ、治療手技中の疼痛は従来のRFA治療よりも軽度で、鎮痛剤の使用頻度が少ない。 神経障害モデルの基礎実験(動物実験)に関しては、IRB承認後に予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
骨軟部腫瘍に対するCTガイド下凍結療法の臨床試験は、来年度中には組み入れ終了の見込みである。 臨床試験の主要評価項目は安全性で、本年度に登録した症例には重篤な合併症は出現していないが、引き続き安全に留意しながら、有痛性腫瘍を多く組み入れて行きたい。 神経障害モデルの基礎実験(動物実験)に関しては、IRB承認後に予定している。
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Causes of Carryover |
臨床試験の組み入れ途中であり、神経障害モデルの基礎実験(動物実験)もIRB承認後の次年度に施行予定であるため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
神経障害モデルの基礎実験(動物実験)において、家兎約20羽の購入や飼育費用と、実験に必要な凍結針や麻酔薬等に使用予定。
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Research Products
(1 results)