2017 Fiscal Year Annual Research Report
An experimental rabbit study to evaluate the effect of botulinum toxin type A injection into the perirenal arterial space to treat ischemic limb.
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15K09953
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
園田 明永 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (00571051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 信一 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (30583637)
新田 哲久 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (40324587)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ボツリヌス毒素 / 最高血圧 / BOTOX / ウサギ / 高血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
ボツリヌス毒素の局所注入による四肢末梢動脈硬化病変における血流改変は証明できなかったが、その過程で注入部位を左右の腎動脈周囲に変更することで、全身の血圧コントロールを行える可能性が示された。6羽の日本白色ウサギ(JW)と6羽のワタナベ遺伝性高脂血症ウサギ(WHHL)を用いた。それぞれのウサギを無作為に3羽づつの2グループに分け、グループ1には0.32mlの生食を、グループ2には0.32ml(8単位)のボツリヌス毒素Aをエコーガイド下にてそれぞれ左右の腎動脈周囲に注入(総計0.64ml/羽)した。術前、術直後、注入一週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後、4ヶ月後に収縮期血圧と心拍数を右大腿動脈で測定した。統計学的解析はt検定(p<0.05)を用いた。研究期間内に食欲が低下したり死亡した個体は無かった。注入後1ヶ月でボツリヌス毒素治療群(JWおよびWHHL)では、全体平均で23.66+14.77 mmHgの収縮期血圧低下が有意差を持って得られた。しかし、2ヶ月以降は生食投与群と比較して、有意な血圧の低下は認めなかった。心拍数には大きな変化を認めなかった。経皮的にボツリヌスあるものの、その効果期間や注入量、注射部位についてはさらなる検討が必要と考える。毒素を左右の腎動脈周囲に注入する方法は収縮期血圧を効果的に下げる可能性が示された。 詳細を論文とし、現在、英文雑誌(査読あり)に投稿中である。
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Research Products
(2 results)