2016 Fiscal Year Research-status Report
局所温熱化学療法による原発巣と所属転移リンパ節の同時治療の挑戦
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15K09961
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
吉田 素平 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (60380218)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | リンパ節転移モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は昨年度に引き続き、ヒト胃癌細胞株を移植したリンパ節転移モデル動物の確立と免疫DMLの作成を行った。 昨年度、ヒト胃癌細胞株NCI-N87(HER2過剰発現)をヌードマウス18匹の盲腸腸間膜側の漿膜下に移植。その後、3,4,5,6,7,8週後に各々3匹づつ再開腹し、盲腸腸間膜リンパ節を摘出して検鏡し、転移の有無を調べたが、リンパ節転移を生じた個体はわずかであったため、細胞株をMKN45に変更して再度同条件でモデルを作成した。 同様に犠牲死させた後にリンパ節の検鏡を行なったが、転移を生じているものはなく、モデルの確率には至らなかった。 そのため、さらに細胞株をヒト大腸癌細胞株であるDLD-1に変更してモデル作成を施行し、ヌードマウス18匹の盲腸腸間膜側の漿膜下に移植した。8週後に2匹の転移が認められたため、現在、転移を生じる確率を上げるべく、モデル作成に取り組んでいる段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
モデルの確率ができず、次の投与実験に移行できていない状況である。 細胞株をDLD-1に変更することでリンパ節転移を生じた個体が出てきたため、さらにその確率を上げるべく実験を継続している段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞株をDLD-1に変更することでリンパ節転移を生じた個体が出てきたため、さらにその確率を上げるべく実験を継続している段階である。その他、ヒト細胞株以外に、マウスの細胞株なども候補に入れ、高確率でリンパ節転移を生じるモデルの作成を行う。
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Causes of Carryover |
実験モデルの確率ができておらず、次の実験に進めていないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
細胞株をDLD-1に変更することで実験モデル確立に一定の目処がたったため、モデルが確率され次第、前年度の繰り越した実験と次年度予定している実験を行う。繰越し金は前年度に行う予定であった実験経費に使用する。
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