2018 Fiscal Year Annual Research Report
Treatment for primary lesion and lymph node metastasis by using local chemohyperthermia
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15K09961
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
吉田 素平 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (60380218)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 温熱化学療法 / リポソーム / リンパ節転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト胃癌細胞株NCI-N87 (HER2過剰発現)をヌードマウスの盲腸腸間膜側の漿膜下に移植してリンパ節転移モデルを作成したが転移を生じた個体がなく、モデルの確立には至らず、細胞株をMKN45に変更して再度同条件でモデルを作成したが、やはりモデルの確立には至らなかった。そこで細胞株をDLD-1 (ヒト大腸癌細胞株)に変更してモデル作成を施行したところ、数匹で転移が認められたため、不安定ではあるがモデルが確立できた。作製したモデルの盲腸の原発巣に免疫DMLを注入し、3,6,12,24,48,72時間後に犠牲死させて転移リンパ節を摘出し(各n=6)、リンパ節をベルリンブルー染色して金属磁性体の移行の証明を試みたが、満足のいく集積は認められなかった。そこでリポソームをさらに発展させ、腫瘍への移行と親和性が高いと考えられるマイクロバブルリポソームを作製することした。マイクロバブルリポソームは薄膜法を用いて作成し、エクストルーダー法により粒子径を100 nmに揃えた。マイクロバブルリポソームを用いることで、転移リンパ節への集積の改善を図ったが、マイクロリポソームに包埋する抗癌剤は本実験の本来使用すべきドセタキセルでは現時点では包埋不可能であることがわかっており、抗癌剤をドキソルビシン(DOX)に変更して腫瘍への集積度を検討した。結果、腫瘍への集積度が上昇したが、マイクロバブルリポソームへの金属磁性体の同時包埋には期間内には至らず、誘導加熱の実験は施行できなかった。マイクロバブルリポソームとDOXを投与した群では、コントロール群と比較して腫瘍縮小効果が見られ、マイクロバブルリポソームは転移リンパ節への取り込みがDMLよりも高い可能性が示唆された。期間内で実験が終了できなかったが、マイクロバブルリポソームに金属磁性体を包埋すれば、効果的に誘導加熱が行える可能性を見いだすことができた。
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